8日に行われたリーガ第31節、マラガCF対FCバルセロナの一戦、この試合で主審を務めたジル・マンサーノ氏の報告によると、バルセロナのネイマールに提示した2枚のイエローカードのうち、靴紐を結んでいる際に出した1枚は、「事前に注意をしたにもかかわらず、フリーキックの際の適切な距離を守らなかった」ものであるという。
同主審は、ネイマールが最近の試合で繰り返し行なうお馴染みの光景を許すことはしなかった。この試合では、マラガがフリーキックを行おうとしていた試合の最中、同選手は人々の注目を集める行為を行なった。
その後、ディエゴ・ジョレンテへのタックルで2枚目の警告を受け、退場処分となったネイマール。結局このプレーのつけを払うこととなった。
ネイマールのこの行為は、今に始まったことではない。チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦、パリ・サンジェルマンFC(PSG)戦のファーストレグ(第1戦)、PSGが先制点を奪ったのはネイマールがピッチサイドでスパイクを替えている時だった。そしてその後の試合でもその光景は繰り返される。
あのカンプ・ノウにおける歴史的大逆転の日も例外ではなかった。さらに、3月19日バレンシアCF戦、4月2日グラナダCF戦、4月5日セビージャFC戦、そして8日のマラガ戦。つまり、このシーズン終盤の非常に重要な時期における、6試合でその行為は繰り返されていることになる。
7日、ルイス・エンリケ監督がメディアにその行為の追及に対して釘を刺している。
「それ以上この一件に関して、ネイマール本人に質問をする必要はない。単にスパイクに違和感を覚えて替えただけだ。試合中、違和感を持ち続けたままプレーを続けるよりも、1分間ピッチの外でスパイクを替え、残りの89分間を快適にプレーできることを私は望む。もちろん、1度も替えなくてよいのならばベストだが、少なくともただの好みの問題だ。ましてやそれ以外の理由なんて存在しない。その間、1人少ない状態で戦わなくてはならないということは、とても危険なことであることは全員が理解する必要がある。そんなことは既に分かっているだろう」
マラガ戦においては、1分間もピッチの外に出るということはなかったが、バルサは同選手の「靴ひも問題」によって、クラシコをネイマール抜きで戦うという、大きな代償を払うことになるかもしれない。
公の場ではネイマールを守ろうとも、実際のところエンリケ監督は、しばらくこの問題に頭を悩ますことになりそうだ
ネイマール自身は未だ何も発していないものの、彼のこのような行為は、自身のスポンサーでもあるナイキ社のプロモーションに関係しているともいわれている。
