執筆者
Pablo Planas

 2017年4月1日、スペインリーグ3部グループBのエルデンセはアウェーでバルセロナBと対戦。12―0の黒星を喫した。3部リーグ史上ワースト記録となるスコアでの惨敗を受け、エルデンセの役員会は同試合で八百長が行われた疑いがあるとして、リーグを管理するスペインプロリーグ機構(LFP)に本格的な調査を依頼。

 事実関係が明らかになるまでクラブの活動を停止する決定を下した。更に今シーズンからエルデンセの経営権を握り、今冬の移籍市場で52人もの新加入選手を連れて来ているイタリアの投資ファンドが、今回の八百長疑惑に関与している可能性があるとして、クラブの役員会は同投資ファンドとの契約も打ち切ることを発表している。

 現在32節を終えた3部グループBにおいてエルデンセは、3勝24敗5分の勝ち点14で最下位に沈んでいる。
 問題となったバルセロナBとの試合にも出場していたエルデンセのセサル・ロドリゲスは同メディアに対し、クラブの現状を語った。

―あなたは、あの試合で八百長が行われたことを知っていましたか?

ロドリゲス 僕は何も知らなかった。でも普通では考えられないようなことが起っている感覚はあった。

―あなたはバルサBに12―0で敗れたあの試合に出場していました。何か不可解にことを目撃しませんでしたか?

ロドリゲス 1人の選手としてピッチで感じたのは、何人かのチームメートが変なことをしているという感覚だった。でもそれが八百長だとは想像もしていなかった。流れの中で起るプレーだとしか考えていなかった。でもその馬鹿げた状況に対し、僕は彼らを鼓舞する言葉をかけ続けた。僕にも選手としてのプライドがある。

―これまで、相手を勝たせるように、もしくは本気でプレーしないように暗に指示されたことはありますか?

ロドリゲス 1度もない。誰も僕にそんなことは言わなかったし、誰ともそのような会話をしたこともない。しかし、3月19日のコルネジャ戦(3―1でコルネジャの勝利)からクラブの中で何か奇妙なことが起り始めた。変なうわさがたち、特定の人の名前などがささやかれるようになった。

―クラブ内は今どんな雰囲気ですか?

ロドリゲス 誰もが疑心暗鬼で、何をするにも細心の注意を払う必要がある。とても居心地の良い状況とは言い難い。今までこのチームの誰かが八百長行為をするなんて考えたこともなかった。サッカー選手として、人間としてのプライドを完全に地に落す行為に他ならない」

―バルサB戦後のロッカールームでの言い争いはどのような経緯で起ったのですか?

ロドリゲス 試合後、チェイック・サッドがエルダに帰るためにさっさとバスに乗り込んでしまった。その後、他の選手2人が八百長の疑惑が浮上していることをバスにいる彼に告げたんだ。するとチェイックはすぐさまバスを降りてロッカールームへ向かった。その時から激しい言い争いが始まった。後日の練習時、ロッカールームは張り詰めた空気で埋め尽くされた。

―あなたはこの1件が1日でも早く解決して欲しいと願っていると思いますが。違いますか?

ロドリゲス もちろん。1日も早く解決して欲しい。僕らはサッカー選手としての誇りと、この件に一切関与していない選手たちの名声にかけてこのクラブを守っていくつもりだ。グループ最下位という時点でクラブは困難な状況に立たされている。でも残留できるかどうかに限らず、最後まで威厳をもって戦いたいんだ。

MundoDeportivo編集部

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