執筆者
Oscar Zárate

 2017年4月2日に行われたリーガ第29節のR・マドリード対アラベス戦。この日は1977年から10年間、R・マドリードで活躍したフアニートの25周忌と重なった。
 キックオフ直前にサンチャゴ・ベルナベウ(R・マドリードの本拠地)のスタンドには「あなたのことは忘れない」とメッセージの入った横断幕が掲げられ故人をしのぶ一幕があった。

 フアニートは下部組織時代を含む20年間をR・マドリードで過ごした。現在は英国プレミアリーグのウェストハムに所属するアルベロアは同日、『ツイッター』の個人アカウントにこの巨大な横断幕に覆われたスタンドの写真を掲載すると共に、「もし“誰か”にR・マドリードの価値観について尋ねられたならば、フアニートこそわれわれの憧れだったと言ってあげなさい。あなたのことは決して忘れません」とのメッセージを投稿した。

 メッセージには明記されていないものの、アルベロアがピケのR・マドリード批判に対して皮肉で応戦したことは明らかだろう。3月28日に行われたフランス対スペイン戦後のミックスゾーンでメディアの質問に応じたピケは、「R・マドリードが重んじる信念や価値観がどうしても好きになれない」とコメントし、過激な発言で物議をかもしていた。

 アルベロアとピケはこれまでにも、『ツイッター』を通じてお互いに皮肉を言い合ってきた。そして口撃の内容は徐々にエスカレートし、時には相手の人格を否定するなど一線を超えてしまう場合も少なくなかった。

 ピケはあるとき、「どうやらアルベロアは自分を僕の友だちだと思っているようだけど、僕の知り合いは“コーン”だけさ」とツイッターに投稿。サッカーの練習や工事現場に置かれている動かない円錐形のマーカーを引き合いに出し、アルベロアのテクニックの低さを嘲笑していた。


MundoDeportivo編集部

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