メッシはFIFAの規律委員会に自ら謝罪文を送った。メッシ本人がFIFAとの対立関係を修復しようという姿勢は、FIFAにとって好印象だ。

 メッシが第一に行ったのは、ジェラール・ピケやルイス・スアレス、アンドレス・イニエスタらと共にFIFAザ・ベスト授賞式への出席を拒んで以降、途絶えていたFIFAとのコンタクトを回復することだった。
 『ムンド・デポルティーボ』が得た情報によれば、メッシの関係回復を試みる姿勢はジャンニ・インファンティーノFIFA会長や協会関係者たちに好意的に受け入れられたようだ。

 当初はメッシに処分を科すようFIFAに主張したと勘違いされたディエゴ・マラドーナも、できる限り状況を改善すべくインファンティーノ会長に働きかけている。アルゼンチン代表を率いて2010年のワールドカップを率いて以降、マラドーナはメッシと特別な関係を保っている。
 彼がメッシに嫉妬心を抱いていると考えている者もいるが、今回の件については完全にメッシを擁護する側に立っている。

 AFAもクラウディオ・タピア新会長就任が決まったことで、規律委員会に対して処分の軽減を訴える上訴を行なった。
 だが、同会長のツイッターを見る限り、現時点では会長選挙に向けて身なりを整えるべく床屋に行った以外に、具体的な動きは見せていない。フリオ・グロンドーナ前会長が亡くなって以降、内戦状態が続いてきたAFAは、FIFAから内政への干渉を受けてきた。ようやく新体制が固まったことで、今後はAFAもFIFAとの関係を修復していかなければならない。

 タピア新会長は既にバルセロナに戻っているメッシの家族とコンタクトを取り、4試合の出場停止処分を軽減すべく必要な情報の共有を図った。

 FCバルセロナもメッシへの処分を軽減すべく介入を図ったが、こちらは出遅れた印象がある。

『ムンド・デポルティーボ』が報じていた通り、1、2試合だけの少ない処分となることを予想していただけに、4試合もの出場停止は誰にとっても予想外の処分だった。歴史的な衝撃である。クラブ側は選手へのサポートを表明する公式声明を出した後、メッシ本人や父親のホルヘ・メッシに対してあらゆる協力を惜しまないことを伝えている。

 FIFAの信頼できる情報筋は、メッシと彼の関係者が態度を変えたことやメッシ本人から届いたメッセージをFIFAが評価していることを『ムンド・デポルティーボ』にも認めた。和平はなされただろう。今後両者の関係が新たな幕開けを迎えるとしても不思議はない。

 それはメッシにとってもAFAにとっても、そしてリーガ・エスパニョーラとチャンピオンズリーグの両タイトルがかかった恐怖の4月を迎えようとしているバルサにとっても良いニュースである。

MundoDeportivo編集部

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