執筆者:Javier Gascon

 スコアボードに1-1が表示されて迎えた90分、フリオ・アルベルトのクロスをマルコス・アロンソ・ペーニャがアクロバティックなヘディングでゴールした。タイトルを決めたこのゴールは、彼のニックネームにちなんで"ピチョンの飛行"と呼ばれた。

 3万4000人の観衆のまえで劇的なゴールを決めてから数年後、マルコス・アロンソはムンドデポルティーボに次のようにコメントしている。

「左フルバックのフリオ・アルベルトがドリブルで駆け上がるのを見て、私は中央で待とうと思った。クロスに合わせてジャンプしたけど、ボールが当たったのは落下しているときだったよ。でもそれが良かったんだ。ジャストミートしていたら決まらなかったかもしれない。キャリアのなかで最も不恰好なゴールだったけど、最も重要な得点だった」

 ちなみにこのマルコス・アロンソ・ペーニャの父は、1950年代から60年代にかけてレアル・マドリードマルコス・アロンソ・イマズで、現在チェルシーに所属するマルコス・アロンソ・メンドーサはペーニャの息子だ。

MundoDeportivo編集部

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