執筆者:Juan Pelegrin

 ヘレス・デ・ラ・フロンテーラで暮らすフランシスは、セビージャのアレビン(U-11)でプレーする小学生だ。ある日、フランシスは新聞でウーゴという少年の存在を知る。

 ウーゴは生まれつき骨に奇形を引き起こす病気を抱えており、これまでに17回の手術を受けていた。成長に伴い新しい手術が必要になったウーゴだが、母親しかいない家庭には5000ユーロの手術費用を用意することができないというものだ。

 この記事を読んだあと、フランシスはすぐに両親と話した。『El Transistor』に次のようにコメントしている。「新聞を見て、彼には助けが必要だと思ったんだ。そこで僕は両親にお願いして、遠征費用を使って欲しいと頼んでみた。両親はオーケーといってくれたよ」

 フランシスは遠征費用のサポートとして毎月クラブから500ユーロを受け取っているが、その貯金が1000ユーロ貯まっていた。それを小切手に変えたあと、ウーゴがすむマドリードまで持っていったという。セビージャはそのときフランシスとウーゴが撮った写真を公開している。



MundoDeportivo編集部

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