シャビは父ホアキン・サンチェスを"アイドル"、ジョアン・ビラを"師"、そしてヨハン・クライフのことを"フットボールの父"と形容するが、そのなかでも「クライフは特別だ。フットボールの歴史を変えた人間さ」と、クラブのレジェンドに言及している。

「フットボールが宗教なら、彼はまさしく神だね。何度も会ったことがあるけど、クライフは私に"いつかバルサは君を求めてくるが、簡単に戻ってはいけない。君の経験は誰もが持っているものじゃないから、さまざまな条件を考慮して決断を下さないといけないよ"とアドバイスしてくれた」

 昨年12月にエリック・アビダルとオスカル・グラウからバルサの監督のオファーを受けたとき、元ミッドフィルダーの脳裏にはそのクライフの言葉が浮かんだという。「もちろん思い出したよ。バルサに戻りたいのは当然だし、興奮したことも認める。過去にもそのように評価してもらったかもしれないけど、実際に自分が監督になった今は、チームや選手に貢献できることを改めて実感している。ただ、その場合はゼロからプロジェクトをはじめたいこと。自分が意思決定を下したいことを伝えたんだ」

 もし自分がバルサに戻ったときは、信頼できる人間と一緒に働きたいことも明かした。「私は逃げたり隠れたりしない人間だ。自分に自信を持っている人、誠実な人と一緒に働きたいね。ドレッシングルームに有害な人間がいてはいけない。私が望むのはバルサのキャプテンを務めたカルレス・プジョルや、非常に優秀なビジネスマンで、強化技術部での経験が豊富なジョルディ・クライフような人間だ。スタッフとは共に意思決定をしていきたいと思う。最後の言葉を発するのが自分だとしても、そういうコンセンサス(合意)構造を作りたい」

 シャビはバルサへの復帰が会長に依存しないことを強調した。「当然、完全に調和することが望ましいけど、会長についてはそこまで決定的なことじゃない。誰に対しても同じように接するよ。バルトメウとも悪い関係じゃないし、ラポルタやビクトル・フォントとも仲良くやっている。彼らはみんな友人だ。バルサを愛するすべての人と上手くやれると思っている」

 現在のバルサについて、シャビは次のように語っている。「チームの大部分が並外れている。ゴールキーパーは世界最高のひとりだ。私にとってジョルディ・アルバは世界最高のフルバックだよ。ピケも世界最高のセンターバックで、ブスケツは世界最高のディフェンシブ・ミッドフィルダー、そしてメッシは世界最高の選手だ。これにスアレス、デ・ヨング、アルトゥールを加えれば・・・バルサはこれからの10年も成功を収めるんじゃないかな。基礎はしっかりしている」

 補強についてはどうだろうか?シャビは答えた。「ウイングだね。ネイマールのような選手が欲しい。復帰についての論争は別として、壮大な補強になることは間違いないよ。中央でのプレーは十分だが、バルサにはバイエルンのようなウイングが足りないんだ。多くの選手を加える必要はないけど、ジェイドン・サンチョやセルジュ・ニャブリのようなタイプがいればね・・・」

 シャビは政治問題に絡むコメントもしている。「スペイン代表について?自分は誇りに思っていた。それを隠したこともない。政治問題とは別のものさ。スペイン代表でのプレーはずっと望んでいたものだよ。バルセロナの独立を支持した?そんなことは言ってない。私が言ったのは、投票が認められないことは不公平だってこと。民主主義における国民の自由を主張しただけだ」

 ドーハでの生活については、妻ヌリア・クニジェラ(Nuria Cunillera)と2人の子供アシア(Asia)とダン(Dan)も満足しているという。「父親としても頑張っているよ」シャビは言う。「それが正しく行われているかどうかはわからないけど、100%を与えているという自信はあるね。彼らには無条件の愛を与えている」

MundoDeportivo編集部

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