EFE
多くの報道陣に囲まれて検察局を離れる際、弁護士アドルフォ・マリンは、クライアントがまだ同国に滞在することを語った。「1時間以内に問題が発生しない限り、彼らは何も制限なく行動できる。我々は任意の事情聴取に応じるために出頭しただけだ。如何なる犯罪行為も犯していない」
今回ロナウジーニョは、パラグアイの慈善団体から招待されて現地に赴いた。しかし、水曜日の夜に入国管理局を通過したあと、税務署員と国家警察が滞在先のホテルにやってきて、パスポートと身分証明書、必要書類などを押収したという。
検察官フェデリコ・デルフィーノは、このパスポートは1月にそれぞれ別の人間が作成したもので、そのあとロナウジーニョとロベルトのものに変更されたと発表していた。多くのメディアもこの情報を伝えている。
一方、ロナウジーニョの弁護士は2人が犯罪に関与したことを否定。パスポートについては、約1ヶ月前にブラジル人実業家ウィルモンデス・ソウザから渡されたもので、問題の書類もこのソウザが手配したものだったと主張している。
この実業家ソウザは「アスンシオン空港での手配が容易になる」という触れ込みで、ロナウジーニョに接触してきたそうだ。それを親切な行為だと思ったロナウジーニョが、パスポートと必要書類の準備を依頼した。弁護士はそのように説明している。
ウィルモンデス・ソウザはすでに逮捕されているが、ロナウジーニョとその兄が事情聴取を受けているとき、検察はパスポートの元の持ち主である2人の女性も逮捕した。また内務大臣ユークリデス・アセベドは、偽造パスポートを察知できなかった入国管理局のシステムを厳しく批判している。

ロナウジーニョ
ロナウジーニョは拘束から8時間後に釈放、起訴なし
偽造パスポートでパラグアイに入国したとして、アスンシオン検察に身柄を拘束されていたロナウジーニョと兄ロベルト・デ・アシス・モレイラが、釈放されて滞在先のホテルに戻ったようだ。検察は起訴しないという。