執筆者:Sergi Sole
サン・パオロの観客すべてが、1984年から1991年までここで活躍した"ペルーサ(マラドーナ)"を思い出していた。ジェンナーロ・ガットゥーゾ率いるチームは、この日のウォームアップにオーパスの"Live is Life"を流している。1989年、ミュンヘンでウォームアップの際にマラドーナがダンスを披露した曲だ。
スタンドには"Benvenuto nella casa del D10S(神の家へようこそ)"と書かれた紙を掲げるナポリファンもいた。DIN A3(A3サイズ)なので目立たなかったが、カメラに抜かれて会場のモニタに映し出されると大きな歓声が上がっている。
この日マラドーナはナポリにいなかったが、フラッグ、Tシャツ、路上の落書き、冷蔵庫のマグネットまで、その神話は今でも街全体にあふれていた。メッシはそのホームであらゆる攻撃を試みたが、残念ながらゴールを奪うことはできなかった。
それでもこの試合に大きな情熱があったことは間違いない。コロナウイルスの蔓延に危機感が増すヨーロッパ。スタンドにもマスクを着用しているファンが多かったが、人々は純粋にこの"お祭り"を楽しんでいた。

チャンピオンズリーグ
サン・パオロのスタンドからメッシに"ディエゴ"コール
チャンピオンズリーグのナポリ対バルサの観客数は44388人だった。試合が始まるまえ、43000人のナポリファンから「ディエゴ!ディエゴ!」のコールが起こると、これに1200人のバルサファンが「メッシ!メッシ!」と返していた。