執筆者:Manuel Bruna

 マドリードはこの方針でラファエル・ヴァラン、カゼミロ、フェデリコ・バルベルデ、ヴィニシウス、ロドリゴ、そして今回のレイニエルのような選手を獲得している。ブラジル人選手に強いのは、南米のスカウティングを担当するジュニ・カラファトが強い影響力を持つからだ。

 2011年のヴァラン以降、マドリードは17人の若者に約4億ユーロを費やしている。最も高価だったのはセルビア人ルカ・ヨヴィッチの6000万ユーロ+500万ユーロのボーナス。最も安かったのはアクラフ・ハキミ、セルヒオ・レギロン、久保建英で、3人とも移籍金はゼロだった。

 上記のなかで最も年齢が高いのは26歳のヴァランで、最も若いのは18歳のレイニエルになる。彼らを含めた17人の平均年齢は22.8歳だ。現在ローン移籍中のダニ・セバージョス(アーセナル)、アクラフ(ドルトムント)も、将来マドリードイレブンの一部になるだろう。

 マドリードのこの戦略の最も代表的な事例は、300万ユーロで獲得したマルティン・ウーデゴールだ。このノルウェー人は野心を持って入団したものの、カスティージャでもファーストチームでも輝くことができなかった。しかしクラブは放出ではなく、オランダのフットボールで伸ばすことを決定する。

 するとウーゴデールはヘーレンフェーン、フィテッセで大きく成長。昨夏レアル・ソシエダに到着すると、今シーズンのリーガにおけるセンセーションのひとつになった。元々レアルへのローンは2年という契約だったが、マドリードはそれを切り上げてチームに戻そうとしている。 

 ファーストチーム昇格の準備が整うまで成長を見守るというこの忍耐は、最近のマドリードにおけるひとつの鍵だ。もちろんクラブも、すべての選手が成功するとは考えていないが、少なくとも支払った金額以上の価値になることを望んでいる。このケースにおける最良の例はバルベルデだ。2016年に獲得したときの移籍金は500万ユーロだったが、現在の市場価格はすでに5000万ユーロを超えている。

 

MundoDeportivo編集部

著者プロフィール MundoDeportivo編集部