1) フルバック:キミッヒは夢であり、現実的にはクロスターマン
バルサの右フルバック、ネルソン・セメドは大きく改善したとはいえ、議論の余地が残されていないわけではない。それはセルジ・ロベルトについても同じで、左サイドのジョルディ・アルバとは状況が大きく異なる。
理想はボールコントロール、フィジカル、攻撃センスを備えているヨシュア・キミッヒ(24歳)のような選手だが、その市場価格は高く、またバイエルン・ミュンヘンにも手放すつもりはないだろう。
現在、スカウティングチームが注目しているのはルーカス・クロスターマン(23歳)だ。ライプツィヒのフルバックはすでにドイツ代表メンバーにも選ばれており、同国の新しいスター選手のひとりに数えられている。
2) センターバック:ピケの後継者探し
今週のムンドデポルティーボのインタビューにおいて、ピケは「契約は2022年までだが、自分のレベルに限界を感じれば引退する」と語った。それはバルサも理解しており、以前からクレマン・ラングレとコンビを組むセンターバックを探している。実際、昨シーズンはマタイス・デ・リフトを追い続けていた。
ロナルド・アラウージョ(20歳)はフィリアルで結果を出しているものの、ファーストチームではまだ厳しい。現在バルサが狙っているのはフィオレンティーナのニコラ・ミレンコヴィッチ(22歳)だ。このセルビア人ディフェンダーは身長195cmで、ピケの194cmを1cm上回る。すでにセルビア代表でも活躍しており、即戦力になるだろう。
3) ストライカー:スアレス並みのキラー
FCバルセロナには、ルイス・スアレスという世界最高クラスのストライカーがいるが、彼も来年1月には33歳だ。バルサにはこのウルグアイ人選手の後継者を探す義務もある。好きな選手を獲得できるのであれば、キリアン・エムバペ(20歳)の名前を挙げるだろう。しかし、それは夢よりも非現実的だ。
候補者としてはトッテナムのハリー・ケイン(26歳)、ユナイテッドのマーカス・ラッシュフォード(21歳)だが、どちらのクラブも彼らを売る必要性に迫られていない。
現在、リストのトップにいるのはインテルのラウタロ・マルティネス(22歳)だ。フィニッシュ能力の高さは折り紙つきで、バルサ戦、ユヴェントス戦、ドルトムント戦などのビッグゲームでもゴールを決めている。またアルゼンチン代表でリオネル・メッシとも良いコンビネーションを見せていることも大きい。
ビッグネームではアーセナルのピエール=エメリク・オーバメヤン(30歳)も候補にあるが、ネックはその年齢だ。ガボン人ストライカーは、アーセナルがチャンピオンズリーグに出場できないことや、そのパフォーマンスに幻滅しているという。

移籍市場
2020年のバルサの補強計画
FCバルセロナのスポーツ部門は、すでに補強に関するロードマップを作り上げている。2020年の強化プランの主なポジションは3つ。不安定さの解消とネルソン・セメドの競争力を促進するための右フルバック、33歳になるジェラール・ピケとフィジカルに問題を抱えるサミュエル・ユムティティがいるセンターバック、そして得点力を備えるストライカーだ。