執筆者:Xavier Bosch

 クラシコに影響を与えたとして、アントニオ・ミゲル・マテウ・ラオス主審が論争の的になるのは避けられないだろう。唯一ポジティブな要素があるとすれば、その試合のピッチに彼が立たないことくらいだ。

 ラオスの判定にはいつも疑問が残る。例えばあのセビージャ戦、彼はルイス・スアレスにイエローカードを提示した。この『ウルグアイ人が判定への不満を示したからだが、だったらなぜデンベレにはレッドカードで、スアレスはイエローなのだろう?その基準はなんだ?

 ジェラール・ピケの場合はさらに異なる。この試合、ピケはイエローカードをもらおうと何度もチャレンジしていた(マドリード戦のまえに次のエイバル戦を欠場したかったため)。しかし、ラオスはカードを出すまで、少なくとも3回のファウルを見逃している。なぜだ?

 確かに、累積警告の調整はほめられた行為ではない。ただあのとき、ラオスは目の前のプレーの正義ではなく、ピケのアイデアを実現させないことに重みを置いていたように見えた。

 そして近寄ってきたデンベレには1発でレッドカード。マテウ・ラオスのミッション・コンプリートである。

MundoDeportivo編集部

著者プロフィール MundoDeportivo編集部