執筆者:Gabriel Sans

 今シーズン最初のインターナショナルブレイクが終了したあと、エルネスト・バルベルデにはいくつかの決断を下さなければいけない件が存在する。いずれも単純な問題ではない。以下にそれを記述しよう。

1 バレンシア戦とドルトムント戦の先発メンバー

 まず土曜日にカンプ・ノウでリーガ第4節バレンシア戦、その次の火曜日にアウェイのドルトムント戦が行われる。バルベルデはこの2試合を計算して先発メンバーを決定しなくてはいけない。リオネル・メッシ、ルイス・スアレスの回復状況も注目されるが、FIFAウィルス(代表召集で選手が負傷すること)のケアも重要だ。

2 トリデンテの調整

 インターナショナルウィーク中、バルサのテクニカルスタッフはメッシとスアレスの回復に取り組んでいた。ドルトムント戦に向けて、バレンシア戦では新しいトリデンテがテストされるだろう。懸念材料は、フランス代表としてプレーしたグリーズマンのコンディションだ。ウスマン・デンベレはまだ負傷中のため、新トリデンテでのデビューは難しい。バルベルデはデンベレに代わって若手選手にチャンスを与えるから、そういう意味ではポジティブに考えることもできる。

3 デンベレをリセットして最高バージョンに仕上げる

 ネイマールの復帰がなくなった今、改めてデンベレの活躍が不可欠である。クラブはデンベレに最高のフィジカル、テクニック、戦術的レベルを回復させるプランを立てた。日々の生活において、これを邪魔するような要素はすべて排除しようとしている。デンベレについては、この2年間ですでにいくつかの重傷を負っただけでなく、トレーニングに遅刻するなど怠慢な性格も問題だ。ウォームアップから私生活まで、バルベルデはデンベレのすべてに目を光らせなくてはいけない。

4 イヴァン・ラキティッチに期待すること

 移籍市場が閉じたあと、バルベルデは開幕から3試合で日陰にいたラキティッチを計算することができる。本人は残留を希望していたものの、ネイマールの移籍交渉においてバルサはこのクロアチア人を"通貨"として考えていた。その結果ひどく失望したラキティッチは、最後の最後でユヴェントス移籍を希望している。バルベルデには、ラキティッチのモチベーションを回復させるというミッションがある。

5 アルトゥールの役割を明確にして強化を計る

 バルベルデが明らかにしなければいけないもうひとつの問題は、アルトゥールの役割を明確にすることだ。昨シーズン、チングリはこのブラジル人選手を断続的に先発起用したが、90分間フル出場させた試合はほとんど無い。アスレティック戦に召集されず、ベティス戦はベンチで過ごしたアルトゥールだが、コーチングスタッフはそのコンディション回復に全力を注いでいた。オサスナ戦でのゴールはその成果だろう。  

6 フレンキー・デ・ヨングのポジション

 バルベルデを最も悩ませているのはミッドフィールドの人選に違いない。3つのポジションを6人が争う状況で、ベンチ入りできない選手も出る。デ・ヨングは今シーズンのキープレイヤーのひとりだが、現在までのところ、アヤックス時代のような輝きは見せていない。この件についてはバルベルデを批判する声もあり、まずはデ・ヨングが最も輝くポジションで起用することが求められている。それがブスケツの位置なのか、もしくはミッドフィールドである程度の自由を与えるのか。これはバレンシア戦で微調整されるはずだ。

7 カルレス・ペレスとアンス・ファティの管理

 メッシやスアレスを欠く状況で、カンテラから選手を引っ張ってきたバルベルデの決断は勇気あるものだった。カルレス・ペレスもアンス・ファティもまたゴールを決めて応えている。しかし、ペレスは21歳で、アンスにいたってはたったの16歳だ。彼らの起用については慎重に管理されなければいけない。クラックと呼ばれる選手は、その多くが若いときにしっかりと守られているものだ。

MundoDeportivo編集部

著者プロフィール MundoDeportivo編集部