そんななか、インテルファンのグループ"L'Urlo della Nord(クルヴァ・ノルド)"が、本来であれば自分たちが守るべき選手に対して驚くべき声明を発表している。その内容は次のとおりだ。
「やあロメウ。我々はミラノに到着した君を歓迎しているファンだ。カリアリで起きたことについて、君が人種差別だと感じたことはとても残念だよ。イタリアは、人種差別が問題になっている他の国とは違うことを理解する必要がある」
「今回の件について、君は人種差別だと感じたかもしれないが、それは正しくない。イタリアではチームを応援するため、ファンはいろんな手段を使うんだ。対戦相手を緊張させようとしてね」
「我々は常に世界中の選手を歓迎している。今回のブーイングもその方法のひとつで、おそらくこれからも同じようなことが起きるだろう。ただ、我々は人種差別主義者ではないし、カリアリのファンもそうだ。彼らがブーイングをしたのは、単純に君を恐れていたからさ。真のイタリアのフットボールファンはそれを良く知っている」
「人種差別は他の国で問題になっていることだ。我々はすべての人々に門戸を開いており、決して人種差別主義者ではない。それに本当に人種差別と戦うなら、それはスタジアムではなく学校で教えることだと思うよ」

インテル
インテルファンからルカクへの衝撃的な説明「人種差別のように思ったかもしれないが・・・」
アウェイで行われたセリエA第2節カリアリ戦で、人種差別的なブーイングを受けたインテルのロメウ・ルカク。ペナルティキックを決めたあとに、サルデーニャ・アレーナのスタンドを見つめて無言の抗議を行ったストライカーは、試合後に「もう2019年なのに、差別はなくなるどころか増えている」と苦言を呈した。