ペリージャによると、告発されたのはコロンビア最高のレフェリーと評されているFIFA国際審判オスカル・フリアン・ルイスだ。ルイスは過去10年間、その権力を使って様々なレフェリーに関係を強要していたという。

「2007年から私が引退するまで、オスカル・ルイスはいつも私に性的な関係を求めてきた。直接口にはしないものの、無言で性器を触ってきたりしてね」ペリージャはそのように話した。「シーズン前に廊下であったときには、下着の中に手を入れられた。上司だったので非難することができず、その場を無言で立ち去るしかなかった」

 メールなどの証拠を残さず、またコロンビアのレフェリー委員会での権力を盾に嫌がらせを繰り返していたことから、ペリージャはルイスを「非常に狡猾な人間だった」と語っている。そのほかルイスは主審任命を引き換えに20万から30万ペソ(約7000円から10500円)の賄賂も受け取っていたそうだ。

 同様に元レフェリーのカルロス・チャベスも、ビリャビセンシオで行われたコパ・コロンビアの試合のあと、オスカル・ルイスに性的関係を強要されたことを明かしている。

「試合後に私がシャワー室にいると、オスカル・ルイスが私に近寄ってきました。そして私の体を触ってきたのです」チャベスはこれを拒否したが、そのあとレフェリー委員会から無視されるようになったという。同委員会のなかでは「気が狂っている」「愚かもの」というレッテルを貼られたそうだ。

 同じく元レフェリーのフリアン・メイアも性的嫌がらせを受けたことを明かしたが、その相手については「非常に権力を持っている人間」と、名前を明かしていない。メイアはその人間を拒否したあと、2ヶ月間レフェリーに任命されなかったと語っている。

 この数週間、コロンビアではU-17代表での性的嫌がらせが発覚して大きな論争が起きていた。名前が挙がっている被告はU-17代表のディディエ・ルナ監督、フィジカル・トレーナーのシジフレド・アロンソ、コーチのフェリペ・タボルダである。

MundoDeportivo編集部

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