執筆者:Fernando Polo

 しかし、彼が毅然な姿勢で笛を吹いたのはそこまでで、そのあとはすぐ曖昧な判定を繰り返している。セルヒオ・レギロンがイヴァン・ラキティッチやセルジ・ロベルトを倒してもカードは出なかったし、ペナルティエリアでの明らかなダイブも、慈悲深いウンディアーノ・マジェンコはこれを見逃した。ブスケツにイエローカードを出したときの基準はすでに天国に逝っていたようだ。

 41分、リオネル・メッシがセルヒオ・ラモスを追い越す際、マドリードのディフェンダーが片足を伸ばして背番号10を転ばせた。極めて悪質な妨害行為だったが、ウンディアーノはやはりカードを出さなかった。

 そして前半終了間際、ラモスと交錯したメッシがピッチに倒れる。ブランコスのキャプテンが不必要に上げた手がメッシの顔に当たったのだ。メッシは唇から血を流しながらラモスに詰め寄ったが、目の前で見てたウンディアーノは2人を離れさせただけだった。このとき、VARを担当していたアントニオ・マテウ・ラオスから連絡が入ったのに、ウンディアーノはこれを無視したことも分った。

 サンティアゴ・ベルナベウでは自由にメッシを叩くことができるらしい。マルセロが肘打ちで止めたときも、ぺぺがぶつかったときも、メッシは出血して倒れたのに主審は見逃した。どちらもベルナベウだった。冗談ではない。

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MundoDeportivo編集部

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