執筆者:Roger Torello

 指揮官は、前半序盤にマドリードが挙げた先制点の影響を説明する。「あのゴールで我々は試合プランの修正に迫られたよ。彼らはボールを持ち、セカンドボールも拾っていた。しばらくは試合をコントロールされる状況が続いたからね」

 チングリは「ローテーションは対戦相手に不安を与えるか、もしくは自信を与える場合もある」と付け加えた。「前半、ボールを取られるたびに後者のほうを考えたよ。彼らは十分集中していたが、我々は意思の疎通が上手くいかず、組織的なプレッシャーをかけることができなかった」

 バルベルデは、リスクを冒したくないという主張で、メッシのベンチスタートを正当化している。「私には、チームと選手にとって何が最善であるかを考え決定を下す責任がある。今回の起用についてはメッシと話し合って決めたことだ。彼が入ったあとはやはり流れが変わったと思う」

 次に指揮官が口にした固有名詞はフィリペ・コウチーニョだった。「試合中は常にチームのためにプレーし、自分も数回チャンスを迎える選手だ。時にはミスもするが、それはどの選手だって同じだよ」

 マルコムのゴールを祝福したバルベルデは、この得点が彼に自信を与えると言う。「最近のマルコムには運がなかったが、それで腐ることなく精進を続けた。その結果が今日のゴールだ」またアルトゥールについては「試合ををコントロールし、ビルドアップの起点になる存在だ。今日のプレーは決定的だった」と評価している。

 バルサの監督は最後にネルソン・セメドに触れることも忘れなかった。「非常に強力な選手だ。スピードがあり、攻守にわたって活躍してくれる。まだ多くの可能性を秘めていると思うよ」

MundoDeportivo編集部

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