執筆者:Sergi Sole / Fernando Polo

 来シーズンのファーストユニフォームはその最たる例だろう。これまでのブルーとレッドのストライプを、クロアチア代表のようなチェック柄に配置した斬新なものだ。2015-16シーズンには、クラブ史上初めてボーダーのデザインに挑戦したことも記憶に新しい。

 そのような理由から、今のバルサ理事会がリスクを受け入れることを知っているナイキは、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長任期最後のシーズン・・・つまり2020-21シーズンのユニフォームにとんでもないデザインを提案した。見る人にとっては素晴らしいデザインかもしれない。ただ、そのメインカラーはホワイトだ。

 ホワイトは数十年前のチームが使用したカラーだが、現在のバルサではいわゆる"ご法度"である。実際、1992年のKappa製ユニフォームの袖にホワイトのラインがあっただけで、ファンの間で激しい論争が起きた。以来、バルサは例えワンポイントでも絶対にホワイトを使っていない。

 それなのに、今回ナイキはなぜこんなデザインを提案したのか?彼らはその理由をちゃんと準備している。このホワイトにレッドの十字架のデザインは、エスクード(クラブエンブレム)にも使われているサン・ジョルディの紋章らしい。クラブと街の歴史を関連させたいというバルサの要求に対して、ナイキはカタルーニャの聖人サン・ジョルディの紋章を採用したのである。
   
 しかし、バルサのデザイン担当委員会はこのユニフォーム案を保留にした。承認を与えることが、会長選再選を狙うバルトメウ陣営の命取りなりかねないからだ。また、世界中にファンを持つバルサにとって、非カトリック諸国に十字架のデザインが歓迎されないという問題もある。

 つまり、このデザインがアプルーバルを得る可能性はゼロだ。

MundoDeportivo編集部

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