執筆者:Ferran Martinez

-あなたは昇格よりも選手の育成を重視しているように見えます。

「このチームの選手のほとんどが19歳だ。彼らに必要なのは学び続けることだよ。それはフィリアルの存在意義でもある。バルサのDNAを学びつつプレーすることで、結果的にセグンダAに上がれればいいくらいに考えている」

-あなたの選手たちは全員がファーストチームでプレーできる素質を持っていますか?

「誰もが昇格できるわけじゃない。トップに上り詰めるためには、他の選手よりも4つ、5つと優れたレベルがないと無理だ」

-ファーストチームはフィリアルから選手を昇格させるのではなく、ジェイソン・ムリージョを獲得しました。

「コパ・デル・レイで起用されたとき、ホセ・クエンカやチュミは上手くやっていた。しかし、ムリージョはプリメーラで多くの試合を経験している選手だ。クエンカやチュミにはチャンピオンズリーグのような大舞台での経験も無い。優秀な選手たちとプレーするから、起用されればそれなりにはやれるだろう。だが、これから不測の事態が起きる可能性だってある。だからムリージョの獲得は間違っていない。また、フィリアルの選手にはもっと段階を踏ませたい」

-経験は起用することで積み上げられるのでは無いでしょうか?

「彼らはまだ19歳の青少年だ。カルレス・アレニャを見れば分ると思うが、クラブは物事を慎重に進めている。リオネル・メッシのような存在は例外だよ。彼は特別で、それ以外の選手はすべて段階を踏んでいる。いきなりファーストチームに呼んで、大きな責任を課すようなことはできない」

-7月には19歳のセンターバック、トディボがファーストチームに到着します。

「バルサは世界最高のクラブのひとつとして、最高の選手を持たなければいけない。フィリアルから引っ張ってくることができれば最高だが、そうでない場合は外から獲得する必要がある。クラブはトディボがファーストチームでプレーできると判断したんだ。だからといって、クエンカやチュミを見限ったわけじゃないよ」

-アレニャはフィリアルの最新の成功例になりました。

「バルサBの監督に就任したおかげで、彼の最後のステップを助けることができたことを嬉しく思っている」

-長年カンテラを束ねてきた人間として、バルサBは最後のステップを助けるのに最高の環境だと思いますか?

「すべてのカテゴリを通して快適な環境を作り出していると思う。選手たちに最大のチャンスを与えるためにね」

-あなた自身がファーストチームを率いる日は来るのでしょうか?

「それは分らない。私はいつでもクラブの要請に応えられるよう常に準備していたが、現在のポジションに到達するまでにもいろいろなことがあった。だから今はこの瞬間を楽しんでいるんだ。できるだけ長く務めたいと思っている。明日のことは分らないよ」

-フィリアルからカンプ・ノウへ行くのは非常に難しいことです。

「ピラミッドだからね。すべてのカテゴリで同じだけど、求められるレベルに無ければ決して上がれない。その結果選手が不足した場合、クラブは外から新しい才能を獲得してくるんだ」

-私が話したのは監督のことです。

「ああ監督ね。バルサBからそのままファーストチームの監督に昇格したのはペップ・グアルディオラだけだよ。ファーストチームとバルサBを率いるのはまったく違う仕事だ。ファーストチームからバルサBの指揮官になって成功を収めたラウレアーノ・ルイスという監督もいたけどね」

-今シーズンのフィリアルの目標はセグンダに昇格することですか?

「後半戦を前半戦と同じように戦っても、プレーオフに進出することはできないだろう。もし本気で上がりたいのなら、すべての選手たちがさらにレベルアップしなければいけない」

-新しい選手の獲得はありますか?

「チームを改善するためには常にオープンである必要がある。イグナシ・ビララサを獲得したのは、純粋なフルバックが足りなかったからだ。チームは競争力がある多くの選手を抱えなければいけない」

-あなたとエルネスト・バルベルデの関係は?

「とてもいい関係だよ。エルネストとは良く話す。主な会話は情報の交換だ。彼はフィリアルの状況にとても関心を持っている指導者だ」

-ブレイクしつつあるリキ・プッチについてはどのような意見を持っていますか?

「まだ何も成し遂げていない選手だから、あまり持ち上げるのはよくない。確かに大きな可能性を秘めているし、私を含めすべての人間が期待を寄せているが、ファーストチームでの経験はまだゼロに等しい。それは本人も良く理解しているよ。繰り返すが、重要なのは段階を踏むことだ。これからもフィリアルに所属しながら、リーガ、チャンピオンズに少しずつ出場していけばいい」

-下のカテゴリには、イライシュ・モリバやアンスマネ・ファティなど、引き抜きが心配される才能がいます。

「今シーズンのフィリアルは所属選手の80%がカンテラ出身だ。彼らが順調に成長すれば、近い将来バルサBにたどり着くことができるだろう。その後、ここからファーストチーム昇格を目指すことになる」

-他クラブからの経済的なオファーに誘惑される選手は少なくありません。

「すぐにお金が欲しい気持ちも理解できる。それは個人の決断だ。我々は将来の成功を約束することもできない。ただ、ここに残ればチャンスがある。それだけは確かだ」

MundoDeportivo編集部

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