カタルーニャ州の話になったとき、イニエスタは2017年10月1日に無観客で行われたラス・パルマス戦について話した。当時、独立州民投票を阻止する治安警察と市民の衝突により混乱が発生。バルサは試合の延期を要請したが、スペインプロリーグ機構がこれを認めなかった。

「今でもあの試合について、何が起きたのかを説明するのは難しい」イニエスタはそのように振り返った。「いろいろな意見があった。私はキャプテンだったのでみんなの話を聞いたよ。プッチダモン首相支持を表明した選手?それはドレッシングルームのなかだけの話にしておきたい」

「AかBのどちらかなんて選択は悲しすぎる。私はラ・マンチャ出身だけど、12歳のときから20年間バルセロナで過ごした。カタルーニャ人の気持ちも良く分かる。試合前には倫理的なことを言った。無観客試合は、みんなの意見を尊重したうえでの決定だった。個人の意見については明かさない。神様も含めて誰も幸せにならないからね」

 イニエスタは、コパ・デル・レイ決勝戦でスペイン国歌にブーイングが飛んだ件についても言及した。「スペイン国歌へのブーイングは好きじゃない。でも、彼らは自分たちをスペイン人だとは思っていないからね」

 カンプ・ノウで行われる試合では、17分14秒にスタンドから"independencia(独立)"を叫ぶ声が上がる。スペイン継承戦争でバルセロナがフランスとスペインの連合軍に攻め落とされ、カタルーニャが自治権を失った1714年にちなむコールだ。これについてイニエスタは「表現の自由だ」と言う。「私は何も思わない。彼らにはそれぞれ主張する権利がある。ただ、バルセロナにはカタルーニャだけでなく、世界中からファンが集まっている。そのことを考える必要はあるかもね」

MundoDeportivo編集部

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