最初の期間は、レアル・マドリードのベンチにジョゼ・モウリーニョがいたときだった。「当時、バルサとマドリードの関係は最悪だったけど、その中心にいたのがモウリーニョだった。あの状況は我慢の限界を超えていたよ。彼はバルサや選手たちを攻撃した。常軌を逸していたと思う。我々とマドリードの間にあったのは、いつものライバル関係ではなくただの憎しみだった。そしてそれは代表チームにも持ち込まれたんだ。あのとき、バルサとマドリードの選手たちは、ラ・ロハでも仲が悪かったよ」
もうひとつのエピソードは最近のものである。ロシアワールドカップ開幕直前のことだ。「フレン・ロペテギの代表離脱は、ポジティブなものではなかった。あの件で自分にできることは何もなかったよ。大会前にああいうことがあると、まず上手くいかない。最後の試合(ロシア戦)で打ちのめされたことからも分かる」
「あの試合の前、ミステル(フェルナンド・イエロ)からは、先発を外すことを告げられていたんだ。監督の決定だから尊重はしたが、個人的には納得できない決定だった。それでもチームが勝ちあがれば良かったけどね。結果は最悪なものだった。失望しかなかったよ」
番組の最後で、エボールは25年以上前に撮影されたある動画を見せた。幼いイニエスタが「僕はマドリードのファンです」と語っているものだ。これについて、イニエスタは次のように説明している。「あのとき、応援していたアルバセテ(イニエスタの地元チーム)がバルサに7点決められて負けたんだ。だから悔しくて"マドリードのファンだ"って言ったのさ」

アンドレス・イニエスタ
イニエスタ、モウリーニョ時代のマドリードとバルサの選手間には"憎しみ"が存在していたことを認める
この週末に放送された『Salvados』で、アンドレス・イニエスタはジョルディ・エボールにさまざまな話を語った。そのなかでも特に興味深かった話題のひとつは、イニエスタがスペイン代表で経験した2つの"暗黒時代"である。