執筆者:Javier Gascon

 FCバルセロナとアルゼンチン代表で628ゴールを記録、アスルグラナで獲得したタイトルは33個、バロンドール受賞5回、そのほかにも多数のトロフィーを手に入れているリオネル・メッシ。彼にとって、人生の目標とは何だろう?最近で言えば、そのひとつはサン・ジョアン・デ・デウ小児がんセンターの設立だった。

 ヨーロッパで最大の小児がんセンターの設立費用の3000万ユーロ(約39億円)を集めるため、1年半前に#ParaLosValientesキャンペーンが始まった。このキャンペーンの大使に就任したメッシは、ファンにチャリティマッチ来場などを呼びかけるなど、さまざまな活動を行っている。

 昨日、サン・ジョアン・デ・デウ小児がんセンターの起工式が行われた。この朝までに集まった募金総額は2730万ユーロで、270万ユーロが不足していたが、バルサ財団の会長を務めるジョルディ・カルドネルが、さらに3人の出資者が現れたことを発表。正午には目標の3000万ユーロに達成した。

 このプロジェクトにはレオ・メッシ財団やバルサ財団のほか、マリア・アンへレス・レコレンス、ラ・カイシャ財団、Andbank、エステベ、ノウ・ミルレニ財団など多くのグループが参加しているが、10万人以上の個人募金、中小企業150のサポートがなければスタートしなかっただろう。これらすべてがレオ・メッシと共に"無敵のチーム"を作り上げたのだ。

 今回のプレゼンテーションのステージには、レゴブロックで高さ60センチ横13メートルの"Para los valientes(勇敢な人のために)"という文字が作られている。メッシは2人の小児がん患者パウとアリシアと一緒に、その最後のピースをはめた。このオブジェクトは、2020年後半に完成する病院のロビーに飾られる予定だ。

 メッシは言う。「このプロジェクトへ参加できたのはとても幸せなことだと思っています。小児がんセンター設立の夢を達成できてとてもうれしいです。協力してくれたすべての人々に感謝します。これからこのセンターは、過酷な病気と戦う多くの子供たちを助けてくれるでしょう」

 プロジェクターに映し出された子供たちを見たとき、メッシが目を潤ませる場面もあった。この患者たちに自分の3人の子供の姿を重ね合わせたのかもしれない。

MundoDeportivo編集部

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