執筆者:Xavier Munoz

 カパロスには本物のエリートを見つけ出す才能がある。近年、そのエリートの多くがバルサに移籍し、そして一流の選手へと成長した。ただ、カパロスは「スポーツ管理部門が上手く仕事をすることで、クラブに大金を残している」と、セビージャにも恩恵があることを強調している。今回の移籍で言えば、ラングレがセビージャにもたらす金額は約3950万ユーロ(約52億円)に達する。

 過去、セビージャからFCバルセロナに移籍した選手は多い。一番最初にこのルートで移籍したのは、1933年のパドロン。次が1961年のティボール・サーレイだ。1965年に700万ペセタで獲得したフランシスコ・ガジェゴは、バルサで248試合に出場したあと再びセビージャに移籍した。 

 アンヘル・オリベロス(1967-69シーズン)、ジュリアン・ルビオ(1979-81シーズン)、リカルド・セルナ(1988-93シーズン)、ナンド・ムニョス(1990-92シーズン)も、いずれもクレから人気が高かった選手たちである。ナンドはバルサ史上初のチャンピオンズカップ優勝に貢献したあと、レアル・マドリードに移籍した。

 2008年に1400万ユーロ(約18億円)で移籍したセイドゥ・ケイタは、ペップ・グアルディオラが初めて獲得した選手である。ケイタは4年間で188試合に出場、チャンピオンズリーグ2回、リーガ3回の優勝を手にした。ケイタと同時にやってきたダニエウ・アウヴェスについては、当初その3600万ユーロ(約47億円)という移籍金が議論の的にもなった。しかし2016年までの8シーズン、ダニは23個のタイトルを獲得。クラブ史上最高の右サイドバックと称される。

 2010年にバルサが900万ユーロ(約12億円)で獲得したアドリアーノ・コレイアは、負傷もあり控えメンバーのまま終わってしまった。しかし、2016年にベシクタシュに移籍すると、189試合に出場して17ゴールを記録している。
 
 バルサに所属する元セビジスタの代名詞になったのはイヴァン・ラキティッチだ。2014年に1800万ユーロ(約24億円)で移籍したクロアチア代表ミッドフィルダーは、ここまでチャンピオンズリーグ1回、リーガ3回、コパ・デル・デイ4回、UEFAスーパーカップ1回、クラブワールドカップ1回を経験している。

 セビージャ-バルセロナ間の栄光回廊に例外を作ったのがアレイクス・ビダルだ。バルサは2015年に1800万ユーロ(約24億円)で同選手を獲得したが、FIFAから補強禁止処分を受けてしまう。その結果、ビダルは2016年1月までプレーすることができなかった。昨シーズンはエスネスト・バルベルデの信頼を得たことで、15試合に出場している。

 そして次はラングレの番だ。

MundoDeportivo編集部

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