執筆者:Roger Torello
ムンドデポルティーボの調べによると、PSGはコウチーニョ獲得に2億7000万ユーロ(約350億円)のオファーを出そうとしている。ただ、現時点でナーセル・アル=ヘライフィ会長からバルサへ直接の電話は確認されていない。バルサはコウチーニョの契約解除金を4億ユーロ(約520億円)という破格に設定している。そのため、PSGとしてはこの金額を下げるための交渉を希望するはずだ。
コウチーニョ側に対するPSGの作戦は、昨夏ネイマールを獲得したときと同じものだろう。ネイマールのときは代理人である父親にコンタクトを取ったあと、バカンス中の本人に接触、さらに母国でも説得を続けた。その結果、残留を明言していたネイマールは、アスルグラナを去る決断を下している。
PSGは以前からコウチーニョに興味を示していた。それはレアル・マドリードも同じだ。しかしコウチーニョ本人はバルサでのプレーを強く望んでおり、他のクラブからのオファーには見向きもしていない。彼らはそんなコウチーニョをどのように説き伏せるのだろうか。
ブラジルはワールドカップ準々決勝で敗退したが、コウチーニョは今大会ここまで最も優れたパフォーマンスを発揮した選手のひとりだ。ただ、PSGがコウチーニョを狙うのは、このミッドフィルダーが優秀な選手だという理由だけではない。もうひとつの狙いは、ネイマールをPSGに残留させることだ。
ネイマールについては、再びレアル・マドリード行きが噂されるようになった。クリスティアーノ・ロナウドがユヴェントスに移籍する可能性が出てきたからである。マドリードはネイマールもしくはキリアン・エムバペの獲得を試みている。仮にネイマールがマドリードに移籍した場合、PSGはコウチーニョに大金を投じる意味を半分失うことになるだろう。

フィリペ・コウチーニョ
PSGがコウチーニョに350億円のオファーか
パリ・サンジェルマンが再びバルサを脅かしている。2億2200万ユーロ(約288億円)でネイマールを奪い取ってから1年、彼らは次のターゲットをコウチーニョに定めた。