執筆者:Miguel Rico / Sergi Sole

 ロベルトの契約更新が不透明だったこの数週間、後任についてアビダルの名前が出ることはなかった。そのため、今回の発表は多くの人々を驚かせている。アビダルは2007年から2013年までFCバルセロナでプレーしたあと、2017年6月17日からアンバサダーとして様々なイベントに参加していた。また、アビダルが設立した財団は、サムエル・ユムティティとの関係も深い。

 ロベルトの退任が決まったあと、オスカル・グラウCEOとペップ・セグラはすぐにアビダルにコンタクトを取り、スポーツディレクター就任を要請したという。ロベルト本人は、今日ジョルディ・メストレ副会長、オスカル・グラウCEO、ペップ・セグラスポーツマネージャーが出席した会談の席において、バルサから契約を更新されないニュースを初めて聞かされた。

 スポーツディレクターという要職において、アビダルの経験不足はもちろんクラブも認めるところである。実際、最終候補にはヘタフェのスポーツディレクターラモン・プラネスが残っていた。しかし、アビダルには強みがある。メッシ、ピケ、ブスケツ、アルバ、セルジ・ロベルトらとドレッシングルームを共有し、共に多くのタイトルを獲得したことだ。結果的に、このバルサのDNAを備えていることが大きく評価された形だ。

 今回、ロベルトが退任することで、彼の右腕ウルバノ・オルテガもクラブを離れる可能性が高い。ロベルトと共に働いたスカウティングチーム、ジョセップ・モラタ、ペップ・セレール、アルセニ・コマス、ペップ・メルカデの去就も不確実なものである。

MundoDeportivo編集部

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