執筆者:Serigi Sole

 ピッチを去る際、イニエスタはチームメイトたちと握手を交わした。最も長い時間をかけたのは、リオネル・メッシとセルヒオ・ブスケツだった。カンプ・ノウの観客は全員が立っていた。キャプテンはパコ・アルカセルと入れ替わってラインを越え、エルネスト・バルベルデとハグを交わし、そしてベンチで崩れる。その目には涙が光っていた。それから試合が終了するまでの11分間、スタンドからはイニエスタへのチャントが歌われ続けた。

 この日はウォームアップ中から、イニエスタには大きな声援が飛んでいた。試合前のセレモニーの際には、スタンドに「INFINIT INIESTA」のモザイクが完成する。試合開始8分にはゴール裏に"Gracies per tant(ありがとう)"の巨大バナーが表れた。ラ・マシア時代やスタンフォードブリッジでのイニエスタッソ、コパ・デル・レイ決勝戦の写真のほか、獲得したタイトルの数にちなんで32枚のフラッグも掲げられている。

 試合中、バルサの選手たちはボールを持つと常にイニエスタを探した。最後の華を持たせるためだ。しかしイニエスタは決して無茶なプレーを行わず、最後まで献身を貫いた。そして彼のバルサでの22年間の旅が終わった。

 今週アンドレスは日本に飛び、ヴィッセル神戸と契約、記者会見に出席する予定だといわれている。その後ワールドカップまで短い休暇を過ごすだろう。ロシアでスペイン代表が優勝すれば最高だが、仮にそれが実現されなくても、イニエスタはいつまでもインフィニティだ。

MundoDeportivo編集部

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