執筆者:Roger Torello

「私は彼にアドバイスをする立場にないが、日本のことについて質問したいなら、私以上の人間はいないだろうね」そのように話し始めたトマスは、人口150万人の神戸市がクリーンで壮大であることや、日本人はプライベートを尊重するので普通の人のように街を歩けることなどを説明した。

 20年前の1998年にJリーグでプレーしたトマスは「日本はカタールや中国などのマイナーリーグよりもずっと優れている」と主張する。「もちろんバルサと比べればその要求は低いが、とても競争力がある真面目なリーグだ。代表チームが過去6大会続けてワールドカップに出場していることからも分かるけど、そのレベルはとても高い。優秀な選手たちはヨーロッパのトップチームに移籍している一方、国内のJリーグは中国のようにお金を使うのではなく、堅実に自国選手を育てているのが特徴だ」

 トマスはJリーグがタッチフットボール(パスサッカー)を好むスタイルだと説明した。「多くのブラジル人選手がプレーしていて、ブラジルのフットボールに大きな影響を受けている。特にパス回しについては多くを学んでいるようだ。イニエスタは日本を選ぶべきだと思う」

 Jリーグとラ・リーガを比較して大きく異なる点は何だろうか?その質問に対してトマスは「チームメイトだけでなく、対戦相手やレフェリーにも敬意を払うこと」だと答えた。トマスは続ける。「フットボールだけでなく、日本では多くのことに驚かされた。一番好きだったのは、最新テクノロジーと歴史的文化が融合していたことかな。また、高齢者を尊敬する社会や、とても清潔な街にも感動したよ」

 アルベルト・トマスが神戸市について最も注目していたのが、この街が1995年の阪神・淡路大震災を経験していたことだった。「この大地震では6000名以上が死亡して3万人以上の人々が家を失ったんだ。しかし、その3年後に私が到着したときには、もう地震の傷跡はほとんど無かったね。日本人がたった3年で街を再建したことが本当に信じられなかったよ」

MundoDeportivo編集部

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