執筆者
Fernando Martínez(フェルナンド・マルティネス)

 2007年3月10日に行われたリーガ第26節でバルサはR・マドリードとホームで対戦。カンプ・ノウ(FCバルセロナの本拠地)での“エル・クラシコ”は、メッシのハットトリックに救われたバルサがロスタイムで3―3の同点に追いつき幕を閉じた。
 
 若干19歳のメッシにとって伝統の一戦は、カンプ・ノウで経験する初の大舞台だった。そしてその夜、メッシはハットトリックでチームに貢献。貴重な勝ち点1をもたらし、当時の絶対的エースだったロナウジーニョの後継者としてその存在を存分にアピールすることとなる。

 試合はまず、ファン・ニステルローイのゴールでR・マドリードが先制する。
 その後、前半10分にメッシのゴールで1度はバルサが同点に追いつくものの、その2分後にV・ニステルローイに2点目を決められ再度R・マドリードにリードを許してしまう。
 前半27分にメッシの追加点で2―2としたバルサだが、オレゲール・プレサスの退場により10人となった後半29分、R・マドリードのセルヒオ・ラモスに痛恨の3点目を決められこの日3度目のリードを奪われる。敗戦が濃厚となった後半ロスタイムの95分、ロナウジーニョからの縦パスを受けたメッシがDF4人を振り切り左足を一閃。ボールはGKイケル・カシージャスの手をかすめゴール右隅に吸い込まれた。メッシの劇的なロスタイムのゴールでバルサが3-3の同点に持ち込んだ。
 
 メッシは、前半に記録した2ゴールでは、ユニフォームの下に「伯父さん、ガンバレ」と親族へのメッセージが書かれたアンダーシャツを見せるパフォーマンスでゴールを祝った。ハットトリック達成となった後半アディショナルタイムの3点目では、サポーターが英雄の名前を大合唱する中でユニフォームのエンブレムに口づけし同点ゴールに喜びを爆発させた。

キング・オブ・ハットトリック

 あの“エル・クラシコ”での初のハットトリックから10年が経過した。メッシはこれまでにバルサで37回、アルゼンチン代表で4回、合計41回のハットトリックを達成。
 メッシがバルサで記録した37回のハットトリックの正確なゴール数は、1試合3得点が32回、1試合4得点が4回、そして1試合5得点が1回となっており、更にその内訳は国内リーグで26回、チャンピオンズリーグで7回、スペイン国王杯で3回、スペインスーパーカップで1回となっている。
 メッシはハットトリックを達成すると必ず試合球を記念に持ち帰っており、バルセロナの自宅には37個のボールが棚に飾られているという。
 メッシはまた、今シーズンのチャンピオンズリーグでもハットトリックを達成。
 2016年10月19日にカンプ・ノウで行われたグループリーグ第3節のマンチェスター・シティ戦で、前半17分、後半16分、後半24分にゴールを決めバルサの4―0の勝利に大きく貢献している。

MundoDeportivo編集部

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