執筆者:Joan Poqui

 金曜日、アンドレス・イニエスタは1時間かけてチームメイトたちに別れを告げたあと、予定していた記者会見に出席した。今シーズン限りでバルサを離れることを正式に発表するためだ。

 この会見にはイニエスタの家族、ジョゼップ・マリア・ベルトメウ会長、ジョルディ・メストレやハビエル・ボルダスなどの経営陣トップ、エルネスト・バルベルデ監督、コーチングスタッフ、そしてメッシとルイス・スアレスを除くすべてのチームメイトが集まった。2人の欠席について、クラブは「個人的な理由」と発表している。

 記者会見が始まった直後、イニエスタは興奮のためほとんど話すことができなかったが、やがて声を搾り出すように話し始めた。「この記者会見は、今シーズン限りでバルサを退団することを発表するためだ。22年間過ごしたから、このクラブの選手でいることの意味については十分理解している。とても困難な決定だった。私にとって世界最高のチームだからね」

 キャプテンは退団を決定した理由を次のように説明する。「ここで毎シーズン何が求められるかを知っている。キャプテンの責任も理解している。それを踏まえた結果、今後私があらゆる面でバルサにベストを与えることができないと判断した。12歳から過ごしたこのクラブに貢献できないと考えたんだ」

 イニエスタは続ける。「私は誰かをだましたり欺いたりしたくない。34歳になるとすべてが難しくなるが、それは人生の法則だから仕方がない」

 イニエスタの目から涙が止まることはなく、そのたびにコメントは途切れた。「これまでの人生すべてをこのクラブで過ごしてきたので、今日は本当に悲しい一日だ。私は、すべてを与えてくれたこのクラブを不快にさせたくない。それがすべてだよ。退団する前に、クラブとマシアに改めて感謝したい。私が選手でいられるのは、この両者のおかげだ」

 イニエスタはすべての人々に対しての感謝を述べた。「チームメイトをはじめ、私をサポートしてくれた人々、信じられない愛情を注いでくれたファンに感謝している。そして両親と妹にも。22年前、私は家族と一緒にスタートしてここまで来た。人生で最も素晴らしいものを与えてくれた家族だ」

 ファンに対しては次のように強調している。「良いときも悪いときも応援してくれたファン、そしてすべてのカタルーニャ人に感謝したい。彼らから受けた愛情は、常に私の心の中にある。私がスポーツ選手としてだけでなく、ひとりの人間として成長できたのはファンみんなのおかげだよ」

 最後にイニエスタは、バルサで成功するまでの道のりについて説明した。「入団当初は問題にも直面したけど、私自身はそれほど気にしていなかった。忍耐力が重要だと思う。クラブにはカンテラの価値を改めて認識して欲しい。今のところ、それは上手くいっていると思う」

MundoDeportivo編集部

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