その動画とは、チームの士気を高めるためにグアルディオラが友人サンティ・パドロに依頼したものだ。TV3のスポーツ部門に勤めていたパドロは、映画グラディエーターを素材に動画を仕上げた。グラディエーターは、ラッセル・クロウ演じるマキシマス・デシマス・メレディウスが、剣闘士になってローマのコロシアムで復讐に挑む物語で、パドロはそのなかにバルサの選手たちを登場させている。

 最初はビクトル・バルデスのスーパーセーブのハイライトで、次にジョアン・ピント、アルベルト・ジョルケラが映し出される。ガブリエル・ミリート、アンドレス・イニエスタ、ティエリ・アンリのトレーニング風景。アレクサンドル・フレブ、シウビーニョのあとには、エイドゥル・グジョンセン、セルヒオ・ブスケツ、ダニ・アウベスのゴールシーンが続く。カルレス・プジョルがキャプテンマークにキスし、ジェラール・ピケがゴールを決める。この動画にはペップのリクエストで選手24人全員が登場した。

 パドロはこの動画を決勝戦の2日前に完成させると、月曜日の朝にシウタット・エスポルティーバでペップに渡した。当初は勝利したあとに部屋のモニターに表示させると言われていた動画だが、ペップはこれを試合前のドレッシングルームで上映した。7分10秒後に部屋の照明が点くと、数名の選手が涙を流していたという。結果的に、この動画は選手たちのモチベーションに大きな影響を与えたと言われている。

MundoDeportivo編集部

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