執筆者:Miguel Rico

 チームを率いるジェラール・ロペスは、今冬の移籍市場でさらに5人の選手を補強した。バルサBの目標はセグンダディビシオン(実質2部)に残留すること。来シーズンもこの舞台でプレーすることは、タイトルを獲得するのと同じくらい価値があると考えられている。

 そのため、今シーズンのバルサBは開幕前から多くの選手を補強したが、同時に多くの論争を起こしている。バルサBが他のクラブから選手を獲得するたび、フベニールA(18歳以下)からバルサBに昇格する選手が減ってしまうからだ。

 もちろん、カンテラからトップチームに上り詰める選手はほんの一握りである。しかし、バルサBにたどり着くことすら難しいとなれば、ラ・マシアを去ろうと考える選手が現れるのも当然だ。実際、今シーズンもすでに数名の選手が他のクラブに引き抜かれている。

 セグンダディビシオンのバルサBに昇格する選手については、大きく3つのカテゴリに分けられる。ひとつめはラ・マシアの最高傑作。ふたつめは23歳から24歳くらいまでに成長が見込めるタレント。みっつめは国内外のクラブから引き抜いた若手選手だ。今冬、アーセナルから獲得したマーカス・マグウェイン(19歳)や、モントリオール・インパクトから獲得したバル・ジャン・イヴ・タブラ(18歳)もこれにあたる。

 フベニールAからバルサBへ昇格するのは、選手にとっては重要なステップアップだ。とはいえ、それまで18歳以下でしかプレーしていなかった選手が、いきなりプロのセグンダディビシオンでプレーするのは難しい。そのため、クラブはセグンダディビシオンB(実質3部)にバルサCを復活させようとした。カンテラの選手たちは、バルサBの前にまずここを目指すというわけである。

 だが、結局はリャゴステラ、ガバ、パラモス、サバデル・・・どのクラブとも提携できなかった。バルサC復活案が出た時点で、バルサBの昇格が完全に決まっていなかったことが大きな理由である。同一カテゴリに同一クラブが出資するチームは参加できないため、バルサには動ける時間がほとんどなかった。

 仮に来シーズン以降バルサCを運営するとしても、バルサBがセグンダディビシオンに残留し続けなければいけない。ジェラール・ロペスのチームがセグンダBに降格した場合、せっかく作ったバルサCが消滅してしまう。これがバルサC復活をより複雑にしている問題だ。

MundoDeportivo編集部

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