執筆者:Javier Bosch

 アレイクス・ビダルはウスマン・デンベレの代役として計算されていない。セルジ・ロベルトやアンドレ・ゴメスがプレーできるからだ。1分の出場機会も与えられなかったアルダ・トゥランは、すでにトルコに飛んでいる。バルベルデのプランは一貫しており、アルダに関しても何も変わることがなかった。

 デウロフェウ本人はバルサでの可能性を模索しているが、今後チャンスを与えられることはないだろう。バルベルデはこのアタッカーを9試合に先発させたが、10試合目は永遠にやってこない。デウロは純粋にスポーツの理由から指揮官の信頼を失った。バルベルデが期待しているのはデウロではなくアルナイスの成長である。

 ラフィーニャのケースはデウロフェウとは違う。負傷、手術、再発、手術・・・復帰までに多くの時間を要したことは不運だったとしか言いようがない。昨シーズンはネイマールやメッシと上手くプレーていたし、右ウイングで出場したパリ・サンジェルマン戦ではチームの大逆転劇に大きく貢献している。しかし、8ヶ月間のブランクの間に、バルベルデのプランはもう固まっていた。ラフィーニャが下した決断は、12年間着続けたユニフォームを脱ぐことだった。

 アレニャはカンテラの未来である。今シーズンはバルサBでチームの中心的存在としてプレーを続け、トップチームにはコパ・デル・レイで召集されるだろう。彼がその主戦場をプリメーラディビシオンに移すのは来シーズンからだ。

 アンドレ・ゴメスとトーマス・フェルメーレンについては、今シーズン中にその評価を大きく上げている。アンドレ・ゴメスはこれからも成長できることを証明しているし、フェルメーレンも十分計算できることが分かった。フェルメーレンは負傷から戻ればまた起用されるに違いない。

 マスチェラーノは退団するが、その代わりにジェリー・ミナが加入した。この23歳のコロンビア人センターバックには、バルサのディフェンスの将来が期待されている。デビュー戦は明日のエスパニョール戦になるかもしれない。カンプ・ノウに観戦に行く楽しみがひとつ増えた。



MundoDeportivo編集部

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