執筆者:Angel Perez
そんなチームのなかで大会個人賞を2つ獲得したのがクリストバル・ムニョスだ。まだ12歳だが、育成年代ではすでに大きな知名度を誇る"クリスト"は、今大会で5ゴールを決めて、得点王と最優秀選手賞に輝いている。
アルメリア出身のクリストの特徴は、並外れたボールコントロールとドリブル突破力だ。その才能は大会初日から発揮され、なかでもローマ戦でのスーパーゴールは、テクニック、スピード、決定力の三拍子がそろって生まれたものだった。その他の試合でのプレーも際立ったもので、大会最優秀選手選出に異論を唱える者はいないだろう。
昨夏までUDパビアに在籍していたクリストには、レアル・マドリードをはじめ国内トップチームの多くの下部組織が注目していた。いずれもこの年代における強豪チームだったが、クリストが選んだのは長年夢見ていたバルサのカンテラだった。
クリストはラ・マシアで選手としてだけでなく、人間としても成長を続けている。アローナでのプレーを観戦した人々は、その成長をしっかりとみることができたはずだ。

カンテラ
U-12国際大会で得点王と最優秀選手に輝いたバルサのクリスト
12月27日からテネリフェ島のアローナで行われた12歳以下の国際大会、ラ・リーガ・プロミセス(LaLiga Promises)は、FCバルセロナの優勝に終わっている。レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、ユヴェントス、インテル、ボルシア・ドルトムントなどの強豪が参加したこの大会で、バルサはグループとしての結束力を存分に見せつけた。