執筆者:Miguel Rico / Sergi Sole

 ムンドデポルティーボが独占入手した情報によると、イニエスタには現在の年俸の数倍の条件が提示されている。我々は昨年5月にも、中国からイニエスタへのオファーについて報じた。当時32歳だったキャプテンは、中国以外にアラブ首長国連邦、カタール、アメリカからも問い合わせを受けている。しかし、本人はバルサでタイトルを獲得することしか興味がない。

 今シーズン、リーガで12試合に出場し、そのうち11試合に先発したドン。チャンピオンズリーグにも4試合で先発出場した。これほどピッチで脚光を浴びる選手はいないだろう。指揮官はイニエスタのパフォーマンスを称賛し、イニエスタも指揮官の信頼に感謝している。ジェラール・ピケやサミュエル・ユムティティの存在で出場機会を失ったマスチェラーノのケースとは状況が異なるのだ。

 今のイニエスタの目標は、9度目のリーガ優勝、5度目のチャンピオンズ優勝、6度目の国王杯優勝、そしてキャリア最後になるだろう4度目のワールドカップ出場である。

 10月6日、イニエスタはクラブ史上初の生涯契約を結んだ。しかし、毎シーズン終了時点でのコンディションで引退を判断し、20年以上過ごしたバルサとの契約に固執つもりはない。今シーズンのチャンピオンズリーグの決勝戦が行われる2週間前には34歳の誕生日を迎える。シャビ・エルナンデスがカタールに移籍したのは35歳のときだった。だが、イニエスタはバルサに関する話題以外のコメントを拒否している。バルサだけに集中しているのだ。

 キャリアの終盤、特にバルサでの終わりを考えたとき、中国からのオファーはその他の国からのそれよりも魅力的なものではある。現在、メジャーリーグで最も高給を取るカカだが、590万ドル(約8億円)という数字はイニエスタがバルサで受け取っているものと大差ない。アンドレア・ピルロ(約6億6000万円)やダビド・ビジャ(約6億3000万円)も今シーズンは年俸を下げている。カタールはそれよりも裕福だが、中国にはそれを軽く上回るだけの余裕がある。

 もしドンが中国へ移籍した場合、3月から11月までの中国リーグの都合上、最大3か月のバカンスを取ることになる。またイニエスタは中国でも高い人気を誇る選手だ。今年6月に訪問した重慶では大きな歓迎を受けた。このときイニエスタは、子供たちのためのフットボール教室にも参加している。また"ボデガ・イニエスタ"のワイン輸出量でも、中国は日本を追い越して1位になった。イニエスタにとっては大きなつながりがある国といえる。

MundoDeportivo編集部

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