執筆者:Ferran Martinez

 現在ターゲットになっているのは、ゴールキーパーのラモン・ビラ、サイドバックのジョエル・ロペス、ミッドフィルダーのアレックス・リコとニコ・ゴンサレス、ウイングのロベルト・ナバロ、フォワードのアンス・ファティ、パブロ・モレノ、ジャウマ・ジャルディらだ。また彼らより1歳年下のためイングランドではプレーできないが、イライクス・モリバも注目を集めているという。すでに具体的な条件を提示された選手もいれば、家族や代理人に問い合わせが届いただけのものまで様々である。

 これらの選手を狙うのはおなじみの顔ぶれだ。マンチェスター・ユナイテッド、シティ、チェルシー、アーセナルの代理人たちは、カンテラの試合が行われるシウタット・エスポルティーバへ毎週末足を運んでいる。彼らは選手やその家族に接触すると、夢のような将来や魅力的な金額を提案して、英国のクラブオフィスに招待しようと試みる。代理人に求められる仕事はそこまでだ。チェルシーやアーセナルはこの方法を繰り返している。

 引き抜きのうわさが現実味を帯びてきたのがニコ・ゴンサレスだ。エレガントなプレースタイルだけでなく、そのフィジカルも目に見えて成長している。ニコの父親は、シティでコーチを務めている元スペイン代表のフラン・ゴンサレスだ。昨シーズンはバルサに残留することになったが、シティのほかチェルシーやアーセナルも虎視眈々と狙っている。

 アンスマネ・ファティも毎年話題に挙がる選手のひとりだ。今夏、バルサとの間で口頭合意に至った"アンス"は、来シーズン意向もクラブに残留する意向だという。しかし、カデーテで結ばれるのはプロフェッショナル契約ではない。つまり、15歳を迎えたばかりなのにすでにフベニールB(20歳以下)でプレーするこの天才について、プレミアリーグのどのクラブにもフリーで移籍することができるのだ。

 また、今年行われたU-17ワールドカップで準優勝したスペイン代表の4選手についても、まだ誰も契約を更新していない。彼ら全員が、300万ユーロ(約4億円)に設定された契約解除金を支払うことで獲得できる。ヨーロッパのクラブにとってはお買い得であり、大きな注目を集めている。

 彼らの移籍を阻止するためには、契約を更新するほかない。しかし、現状その可能性があるのは、バルサBでプレーするアベル・ルイスだけだろう。そのアベル・ルイスにしても、次々に届く魅力的なオファーを比較検討して、本人が最優先しているというバルサとの契約更新を先送りし続けている。

 マテウ・モレウは、今夏バイエルン・ミュンヘンからのオファーを断ったものの、バルサとの契約更新にもサインしていない。大会優秀選手賞(シルバーボール)を獲得したセルヒオ・ゴメスに至っては、話し合いの予定すら決まっていないという。フアン・ミランダも同じように、クラブが契約更新の意思を持っていることは知っているものの、未だ具体的な条件が伝えられていないそうだ。

MundoDeportivo編集部

著者プロフィール MundoDeportivo編集部