執筆者:Roger Torello

 来年6月に34歳になるこのアルゼンチン代表は、バルサで通算331試合に出場してきた。入団時はセントラルミッドフィルダーだったが、センターバックにコンバートされてもそれを受け入れている。本人が口にすることはないが、このタイミングでの退団も許されるくらい、バルサに大きく貢献したことを自負しているはずだ。今シーズンを最後の1年にすることは、おそらく開幕前から考えていたことである。ただ、冬の移籍市場で去ることまでは検討していなかったと思う。
 
 マスチェラーノ本人も、ジェラール・ピケとサミュエル・ユムティティがセンターバックのファーストチョイスになることは分かっていた。しかし、もうひとつの目標であるロシアワールドカップに良い状態で臨めるくらいの出場機会は得られると思っていたのだろう。現実はその予想とは異なり、マスチェラーノにはほとんどチャンスが与えられなかった。クラブ内での自分の立場を考え始めたのはそれが理由だ。

 冬の移籍市場での退団を決めたのは9月かもしれない。バルサはホームのエスパニョール戦とユヴェントス戦、アウェイのヘタフェ戦という厳しい3連戦を迎えたが、マスチェラーノは1分たりとも出場しなかった。今シーズンにプレーしたのは、8月に1試合、9月に2試合、10月に2試合のみである。

 これだけではロシア行きメンバーに入るのは難しい。それを理解しているマスチェラーノは、クラブを離れて中国などのレベルの低いリーグへの移籍を検討するようになった。もちろん、出場時間と給与が保証されることが前提だ。

 マスチェラーノの退団を認めるかどうかは、最終的にバルサの決断になる。しかし、ボスは常にプロフェッショナルとして仕事に取り組んできたことを強調するだろう。このタイミングで移籍を希望するのは、自分が必要不可欠な存在でなくなったこと、そしてフットボール選手として最後の夢をかなえること・・・唯一獲得していないタイトルをロシアで獲得するためだ。

MundoDeportivo編集部

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