執筆者:Javier Gascon

 デウロフェウはドリブル突破から先制点を演出している。しかし、そのあとが続かなかった。ゴールポストを叩くシュート、相手ディフェンダーに阻まれたゴール、ゴールキーパーにセーブされたチャンス・・・決定的な仕事が何もできなかった。

 今、このウインガーの周囲には焦燥感だけが漂っている。デウロフェウは自分のプレーに過剰なまでの自信を抱いており、今シーズンの試合でもたびたび"活躍を見せたい"というエゴが見受けられた。それは才能の開花を待ちわびているバルセロニスタの苛立ちを生み出している。
   
 デウロフェウは、良くも悪くも理想を求めながらプレーする。他の選手が満足しても、ドレッシングルームの片隅でひとりだけ納得していないタイプだと思う。

 ムルシア戦でデウロフェウを神経質にさせたのは、デニス・スアレスの活躍だ。この試合、デニスはカンプ・ノウで素晴らしい音楽を奏でた。対戦相手はセグンダ・ディビシオンBのチームだったが、それでもデニスは真剣に戦い、チーム4点目を決めたあと、5点目アルナイスのゴールをアシストしている。

 最近好調のパコ・アルカセルは、ムルシア戦第1戦とリーガ第11節セビージャ戦に続き、この日も先制点を決めた。今シーズン、出場機会に恵まれているとはいえないものの、すでに4ゴールを記録している。またリーガ第12節レガネス戦では、ルイス・スアレスの2ゴールを演出した。先発起用されたときに必ず結果を出しているのである。

 アレイクス・ビダルは右サイドを駆け上がるだけでなく、ピッチのあらゆる場所に顔を出した。チーム2点目のジェラール・ピケのゴールの起点となり、自らもヘディングでチーム3点目を決めている。また、ピケが下がってセルジ・ロベルトが入るまで、わずかな時間ながらキャプテンマークも巻いた。

 彼ら全員が、このムルシア戦は自分をアピールする重要な試合であることを理解しており、それぞれが自分に求められる仕事を十二分に果たしている。たったひとり、デウロフェウを除いて・・・。

MundoDeportivo編集部

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