執筆者:Francesc Aguilar

 リハーサルには多くのレジェンドが参加しているが、カルレス・プジョルもそのひとりだ。元キャプテンは報道陣からのインタビューのなかで、母国について次のように語っている。「スペイン代表は世界トップレベルだよ。ドイツ代表やブラジル代表、あるいはメッシのいるアルゼンチン代表と並んで優勝候補だね」

 今回のリハーサルでは、組み合わせの模擬抽選も行われた。基本的に非公開になるはずだったが、プジョルはその結果をもらしている。「スペイン代表はロシア代表と同じグループAで、ルジニキ・スタジアムで開幕戦を戦うことになっていた」

 プジョルはワールドカップを迎えるチームについて、自分の意見を次のように述べた。「これからけがなどの予期せぬアクシデントも起こるだろう。ワールドカップが開幕するまで、選手たちがそれぞれのクラブで多くの試合を控えていることを忘れてはいけない。だから現時点で優勝候補を語るのはあまり意味がないんだ。もし明日にでも開幕するのなら、スペイン代表はその筆頭だろうけど」

 スペイン代表は、ビセンテ・デル・ボスケやルイス・アラゴネス時代のように、バルサのDNAを継承していくのだろうか?ムンドデポルティーボのこの質問に対して、プジョルは次のように答えている。「スペイン代表は、ユーロ2008に優勝したあたりから、バルサと同じような判断基準やポゼッションを好むプレースタイルになった。試合をコントロールしたいというのは、バルサの目指すスタイルと同じだね」

 以前、リオネル・メッシは「スペイン代表と当りたくない」と発言したが、そのことを聞かれたプジョルは笑いながら話した。「それはスペイン代表も同じだよ。アルゼンチン代表とは戦いたくない。彼らは素晴らしい選手に恵まれた優勝なチームだ。そのなかでもレオが違いを生み出す。ホルヘ・サンパオリ監督にとってもやりやすいはずだ。予選のときは、試合前の準備期間がたった3日しかないからね。ロシアでのアルゼンチン代表は勝ち進むと思うよ」

 メッシとクリスティアーノ・ロナウドにとっては、これが最後のワールドカップになると思うか?そう聞かれたプジョルは、次のように答えている。「そんなこと誰が言っているんだい?彼らは誰もがうらやむフィジカルを持ち、世界トップに君臨し続けている。もちろん、その意思次第だけど、両選手ともカタール大会に参加すると思うよ」

「メッシとクリスティアーノのどちらが難しい相手か?メッシにはトレーニングで苦しめられたよ。何度も離れ業を見せ付けられたね。クリスティアーノとは試合で対峙したが、高いクオリティを備えた選手なので、止めるのが大変だった。マークするのが難しかったのはメッシのほうかな。ピッチのあらゆる場所で完璧に近いプレーをするからね」

 プジョルは今シーズンのバルサの優勝の可能性についても質問された。「まだ多くの試合が残されている。優勝争いにはレアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、そしてバレンシアが絡むはずだ。それでも、エルネスト・バルベルデ率いるバルサが大きなアドバンテージを得ていることは間違いないけど」

 かつての代表チームメイトであり、クラブチームではライバルだったフェルナンド・イエロがスペインフットボール連盟のスポーツディレクターに復帰したことについて、プジョルはその人間性を評価したうえで賛辞を述べている。「イエロは本物のプロフェッショナルだった。これまで得た知識や経験で代表チームをサポートしてくれるだろう。スペインフットボールにとって大きなプラスになると思う」

 最近話題のVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)について、プジョルは審判団の助けになると主張しているが、同時にゴールライン・テクノロジーも導入されなければいけないと語っている。「テクノロジーの導入で、フットボールはより公平なジャッジのもと行われるようになる。特に1点を争うシーズン終盤には重要な役割を担うだろうね。ただ、不利な判定には文句を言いつつ、都合の良い誤審は黙認するというような、これまで繰り返されてきた光景がなくなるのは少し寂しいかもね」

MundoDeportivo編集部

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