執筆者:Fernando Polo

 ムンドデポルティーボでVARに詳しい記者がいうには、ゴールを認めなかった主審に対して通知できるのは、映像を確認しているオペレーターが、ボールがラインを超えたことを100%確信した場合のみだそうだ。つまり、オペレーターが"これはゴールではない"と判断すれば、主審のジャッジに介入することはないのである。判定を行うオペレーター2人はFIFAに所属する。

 バレンシア戦の"幻のゴール"は、ラインを超えているボールがはっきりと撮影されていた。前述の記者は、VARが採用されていれば、あのゴールが認められていたことは間違いないと話す。しかし同時に、オペレーターが100%の確信を持たない限り、主審のジャッジに口を挟むことがないことも繰り返し強調した。

 FIFAが定めたルールでは、ゴールおよびそれに至るまでのプレー、ペナルティ判定、レッドカード、選手誤認という4つのケースにおいて、VARオペレーターが主審に誤審を通知することができる。その際、主審には2つの選択肢がある。ひとつは、進言に従いその場でジャッジを修正すること。もうひとつは、ピッチサイドのモニターで自分が映像を確認することである。

 ゴール判定については、ボールの位置をコンピューターグラフィックスで再現し、主審のジャッジを補助するホークアイというシステムが存在する。"ゴールライン・テクノロジー"と呼ばれるものだ。しかし、LFPとRFEFはこのシステムの導入を認めていない。

 ビデオで確認しても、ボールがラインを超えたかどうか分からないことがある。その場合、最終的には人の目で判断されるのだ。ホークアイなら迷う必要もないが、LFPとRFEFは「わずかな疑いについてはテクノロジーが介入する必要は無い」という姿勢を貫いている。VAR導入後も今回のような議論がなくならない理由はこれだ。

MundoDeportivo編集部

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