執筆者:Fernando Polo

 バルサ内部からの情報によると、リヴァプールは放出を望んでおらず、仮に移籍に向かうとしても想定以上の金額を要求してくるようだ。まだ若く、高いクオリティとユーティリティー性を備えたこのブラジル人選手を獲得するため、アスルグラナはまもなく最後の移籍交渉に臨む。

 バルサはシーズン後半を戦うために、アンドレス・イニエスタのバックアップ獲得を希望している。コウチーニョの獲得に失敗した場合は、別の選手を探すことになるだろう。代替案の最有力候補はアーセナルのメスト・エジル(29歳)だ。チャンピオンズリーグに出場できること、予算内で獲得できること、バルサでプレーできるレベルにあること、そのような条件を満たす数少ない選手のひとりである。

 エジルのクオリティについては言うまでもない。バルサ強化部のミーティングでも、エジルの名前は早くから挙がっていた。エジルはアーセナルとの契約を2018年6月30日まで残しているが、本人が延長を望んでいないため、このまま満了を迎えることになる。アーセナルが移籍金を得るには今冬で放出するしかない。しかし、来夏にはフリーで獲得できる選手なので、高額を要求することもできないだろう。

 ムンドデポルティーボが得た情報によると、バルサはすでにこのドイツ代表ミッドフィルダー獲得に必要な費用を算出しているという。英国の複数メディアは、その市場価格を1000万ユーロ(約13億2000万円)から1500万ユーロ(約19億8000万円)と予想している。一方のバルサは、2000万ユーロ(約26億4000万円)を見積もっているようだ。

 この予算を念頭に、バルサはプランBを真剣に検討している。もちろん、ロベルト・フェルナンデスのプランAはコウチーニョに変わりない。しかし、バルサはコウチーニョだけに限定することを避けたがっている。コウチーニョが失敗した場合、そこで終わりというリスクを冒さないためだ。今夏はプランBを用意していなかったため、移籍最終日までコウチーニョやアンヘル・ディ・マリア獲得に動かざるをえなかった。

 その夏から、ヨーロッパの移籍市場を徹底的に調査してきた強化部。バルサのお気に入りは、前述のディ・マリア(29歳)やモナコのトマ・レマル(22歳)、スパーズのクリスティアン・エリクセン(25歳)とデレ・アリ(21歳)だ。しかし、彼らの所属クラブは放出を考えておらず、いずれも現時点で獲得可能な選手ではない。

 現在29歳のエジルは、少なくともあと3年は非常に高いクオリティを維持できるだろう。アーセナルでは優れたパフォーマンスでスタメンを続けており、ドイツ代表ではキャプテンを務める試合もある。スポーツマネージャーのペップ・セグラも高く評価するクラックだ。ただ、エジルは怠慢な気質の持ち主であるという声もあり、それを不安視している意見も存在する。

 エジルがアーセナルとの契約を更新しないのは、移籍市場に自らの需要があることを理解してのことだ。ガナーズも1月の売却については、その可能性を閉ざしてはいない。バルサ以外からのオファーが届いていることを認めるアーセン・ベンゲル監督も、エジルの慰留は難しいと考えているようだ。

 

MundoDeportivo編集部

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