執筆者:Manuel Bruna
「カタルーニャ州には4つのクラブ(FCバルセロナ、RCDエスパニョール、ジローナFC、ジムナスティック・タラゴナ)が存在するため、独立問題は大きな論争を起こすと言われていたが、幸いなことに予想していたよりも騒ぎはずっと小さなものだった」
そのように話し始めたテバス会長は、バルサについて言及した。「カタルーニャ州において、FCバルセロナは難しい立場にいる。ジョアン・ラポルタ会長時代、貴賓席にはアスタラーダ(カタルーニャ分離主義者によって振られる非公式旗)こそ掲げられていなかったが、ラポルタ会長本人は独立を希望していたと思う。今のバルサは独立を呼びかけてはいないものの投票を促している。私に言わせればそれは間違いだよ」
「最近カンプ・ノウで行われる試合では、アスタラーダや私の好きなサニェーラ(カタルーニャ国旗)を見なくなった。英雄になることが求められない場所で、むやみに行動を起こすべきではない。私は最近カタルーニャに滞在していたが、バルコニーから初めてスペイン国旗を見たよ。5年間で初めてだった。これが3年前だったら、バルサの立場もまた異なっていたと思う」
テバス会長は、カタルーニャ独立の可能性に反対していた理由を次のように説明した。「人々が思っていることを自由に口にできる社会は、民主的に成熟しているといえる。だが政治的に正しいと言われていることも、私にとっては間違っていると思うものばかりだ。私は息子から"なぜテレビと家では違うことを言っているのか"などと言われたくないから、思っていることを素直に口にする。セクト主義者じゃないよ。法律は守るために存在するのであり、それを破れば反逆になる。刑務所に入ることになるんだ。だから安易な騒動は起こすべきではない」

ハビエル・テバス
テバス会長「カタルーニャ州におけるFCバルセロナの立場は難しい」
スペインの通信社『Europa Press』が催した朝食会で、ラ・リーガのハビエル・テバス会長がカタルーニャ州およびバルサの状況についてコメントした内容が注目を集めている。