執筆者:Francesc Aguilar

 探しているのは、リーガもしくはヨーロッパでのプレーしている選手の中からだ。指揮官は、バルサでのプレーを理解できない選手の加入を好まない。パルメイラスのコロンビア人、ジェリー・ミナ(23歳)のような選手は難しいだろう。

 一方、オランダ人マタイス・デ・リフト(18歳)については否定していない。この若さでアヤックスのレギュラーメンバーであり、またすでにオランダ代表でもプレーしている実力者だ。ロベルト・フェルナンデスとウルバノ・オルテガを筆頭とするバルサスカウト陣も、これまで何度もその試合を観戦している。アヤックスのスタイルはバルサに通じるものがあるため、これもまた同選手が魅力的な理由のひとつだ。

 バルベルデは、腹心であるヨン・アスピアスの助言を受け入れている。アトレティコ・マドリードのジェライ・アルバレス(22歳)やレアル・ソシエダのイニゴ・マルティネス(26歳)に興味を持っていたのも、アスピアスの影響だろう。しかし、彼らはいずれも怪我に苦しめられており、シーズン開幕前の獲得は実現しなかった。

 指揮官がビルバオ時代にお気に入りだったアイメリク・ラポルテ(23歳)については、ここまで何の関心も示したことがない。ラポルテは、マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラからのオファーを断りサン・マメスに残った。この行動は、バルベルデがラポルテをバルサに連れて行くからだと思われていたが、そうではなかったようである。

 ビルバオの選手でバルサが興味を持っているのは、今シーズンの守備の要に成長したウナイ・ヌニェス(20歳)だ。しかし、バルサがビルバオから選手を引き抜くことはないだろう。現在、この両クラブは非常に良好な関係を保っており、それにひびを入れるような行動は避けたいからだ。

バルサが熱望するディフェンダー

 バルサがずっと欲しがっているセンターバックが2人いる。アトレティコ・マドリードのウルグアイ人ホセ・マリア・ヒメネス(22歳)とフランス人リュカ・エルナンデス(21歳)だ。ロベルト・フェルナンデスは、レアル・マドリードに移籍するまではリュカ・エルナンデスの弟テオ・エルナンデス(20歳)にフォーカスしていた。

 ヒメネスとエルナンデスの2人の獲得については、大きく分けて2つの問題がある。まずはそれぞれの獲得に推定6,000万ユーロ(約80億円)にのぼる高額な移籍金が必要だということ。次に、ディエゴ・シメオネ監督が、シーズン中に戦力を放出したがらないということだ。シメオネには、ベテランのファンフラン(32歳)のバックアッパーを確保しておきたいという考えがある。クロアチア人シメ・ヴルサリコ(25歳)へのオファーも拒否していることから、アトレティコに選手放出の意思はなさそうだ。

 状況が変わるとすれば、ロヒブランカ(アトレティコ)がかねてから追っているラツィオのオランダ人ステファン・デ・フライ(25歳)を獲得できた場合だろう。そうなるとディフェンダーが過多になるため、バルサも値下げ交渉ができるというわけだ。

ブンデスリーガのストッパー、パヴァール

 バルサはイタリア、フランス、ドイツの各リーグを調査している。ロベルト・フェルナンデスのお気に入りはRBライプツィヒのフランス人ダヨ・ウパメカノ(19歳)だ。ウパメカノもデ・リフト同様に若く、今シーズン大きく成長している。バイエル・レバークーゼンのドイツ人ヨナタン・ター(21歳)も、アスルグラナが注目しているひとりだ。ウパメカノとターは、デ・リフトが獲得できなかった場合の候補になるだろう。

 もうひとりバルサのスカウトが追っているのが、VfBシュトゥットガルトのフランス人ペンジャマン・パヴァール(21歳)。フランス代表ディディエ・デシャン監督にも高く評価されているタレントで、11月10日のウェールズ戦で代表デビューを果たしている。バルサはパヴァールがU-17やU-19フランス代表のころからチェックし続けているそうだ。

実現が難しい3人

 実現は難しいが、獲得を希望しているだけという選手がこのほかにあと3人いる。チェルシーのオランダ人アンドレアス・クリステンセン(21歳)、インテルのスロバキア人ミラン・シュクリニアル(22歳)、ナポリのセネガル人カリドゥ・クリバリ(26歳)だ。いずれも所属チームのディフェンスを担っている存在で、最低でも6000万ユーロ(約80億円)を提示しなければ、交渉の席すら設けてもらえないだろう。

 バルベルデはジェラール・ピケ、サミュエル・ユムティティ、ハビエル・マスチェラーノ、トーマス・フェルメーレンの4人のセンターバックでシーズンを戦うと言っていたが、これは本心ではないはずだ。クラブが1月のデ・リフト獲得に動いていることは、指揮官も承知していることである。バルベルデが求めているのは、何よりもディフェンスを重視する選手、何が何でも守りぬく選手だ。

MundoDeportivo編集部

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