しかし今回、バルサのカデーテB(U-15)に所属する14歳のシャビ・シモンズが、初めてインタビューを受けることになった。スポーツメーカーとの契約上発生したものであることに加え、シモンズの両親が了承したからだ。バルサもこれは断ることができなかった。
インタビューを行ったのはシャビと同じオランダ人で、フリースタイル界のレジェンド、スフィアヌ・トゥザニである。ナイキフットボールのYouTubeチャンネル『TOUZANI TV』の企画だ。
-ゴールとアシストのどちらが好き?
「どちらかを選ぶならアシストだね。僕にとって重要なプレーだ。もちろんゴールも好きだけど、味方にアシストするほうが楽しいよ。だってアシストはチームのためのプレーだから」
-君のフェイントは素晴らしいよね
「フェイントは必要なときしか使わないよ。ティキ・タカ(パス回し)が好きだからね。もちろん、自分が勝負しなければいけないときはフェイントを使う。成功したら気持ちいいよ。失敗したら?そのときは次に成功するために練習するだけさ」
-ティキ・タカについて教えて
「コツは相手にボールを追わせることなんだ。そうすれば5分で疲れさせることができる。8歳からバルサでプレーしているけど、もう習慣になったプレーだね」
-ウォームアップではロンドをやってるよね
「トレーニングでのロンドも習慣だね。僕が輪の中に入ってボールを追うことはあまりないけど」
-君はたくさんの言葉が話せるんだね
「オランダ語、スペイン語、カタルーニャ語、そして英語が話せるよ。言葉を話せることは本当に重要だと思う。僕の両親もたくさん話せるよ」
-フットボールを始めたのはいつ?
「3歳のときだ。当時の僕はボールよりも小さかったけど、夢中になっていた。ずっとボールと一緒で片時も離すことがなかったよ。両親がフットボールに寛容だったので、いつも遊んでいたね」
-音楽の趣味は?
「ラップは聴かないけど、スペインの音楽は良く聴くよ。好きなバンド?"Bad Bunny"だ」
-フットボール以外のスポーツに興味はある?
「ベースボールは面白いね。ただ、フットボールをしていなかったら、バスケットボールをしていたと思う。NBAが好きなんだ」
-好きな食べ物を教えて
「米ととフリホレス(インゲン豆)を詰めたスリナムチキン。小さななころからいろんなものを食べてきた。母さんが料理してくれたおかげだよ」
-何かペットを飼ってる?
「昔、三羽の鳥を飼っていたんだよ。ブルー、イエロー、ブラックの鳥をね。でも僕が小さなときに三羽とも逃げてしまったんだ」
今回のインタビューは、クライフコート・セルヒオ・ブスケツで行われた。ここにはクライフの背番号にちなんで14の教えが記されているが、シャビはここから"チームスピリット"と"学習"が重要であると主張した。
シャビ・シモンズ
"カンテラの宝"シャビ・シモンズ「ゴールよりもアシストが好きだね」
バルサのカンテラでは選手がインタビューに応じることはない。これはクラブの教育のひとつで、育成段階にある選手たちがスターのように振舞うのを防ぐためである。