その理由は、新ユニフォームの右サイドにデザインされているイエローとペトロールブルーのパターンにある。このペトロールブルーとディープレッドが混ざった部分は、離れてみると視覚効果でパープルに見えるのだ。

 これに反応したのがスペインの左翼政党『ポデモス』のパブロ・イグレシアス党首だ。イグレシアスは次のようにツイートしている。「スペイン代表がこれほど美しいシャツを着用するのは久しぶりのことだ。すべてはラ・ロハと共に」

 左翼政党連合『統一左翼』のアルベルト・ガルソン代表も、インスタグラムでこのパープルを指摘した。「新しいスペイン代表のユニフォームにはパープルに見える部分がある。意図的ではなく偶然なものだろうが、それでもこのユニフォームは美しい」
 
なぜパープルで喜ぶのか(※日本語編集部)

 現在の立憲君主制に反対する左翼政党は、共和制に好意的な思想を持っている。過去、国王アルフォンソ13世が退位した1931年からフランシスコ・フランコが独裁体制を固めるまでの1939年、スペインでは共和政体が続いていた(スペイン第二共和政)。

 このスペイン第二共和政(スペイン共和国)の国旗は、レッド、イエロー、パープルで構成されていたことから、左翼政治家たちが現在の国旗に無いパープルに反応したというわけである。

1994年アメリカ大会のデザイン

 今回のデザインは、スペインに根付くフットボールのスタイルをレッド、スピードとエネルギーをイエローとペトロールブルーのひし形で表現しているという。

 今回、スペイン、ドイツ、ロシア、日本、コロンビア、アルゼンチン、メキシコの新ユニフォームを発表したアディダスだが、過去のデザインに21世紀の革新と斬新さをミックスさせるというコンセプトだ。スペイン代表は1994年のアメリカ大会のユニフォームがインスパイアされている。

MundoDeportivo編集部

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