執筆者:Ferran Martinez

 2013年、ムンドデポルティーボの記者ジャカ・ガルシア・プラナスは、"ホープたち"というタイトルでひとつの記事を書いた。将来有望な選手たちをピックアップした内容だったが、そのなかにマルク・ククレヤの名前もあった。

 ククレヤの長髪をなびかせてプレーする姿はカルレス・プジョルを思わせたが、高身長で力強いプレーを好むスタイルは、元バルサの左サイドバック、セルジ・バルフアンと似ている。ククレヤのポジションも同じ左サイドバックだ。

 ククレヤについては、これまで何度か他のクラブからのオファーがあった。しかしバルサはそれを受け入れず、まだ1年以上残っていた契約を更新している。そのククレヤが、先日の国王杯でついにトップチームデビューを果たした。本人は夢が叶った喜びをソーシャルネットワークに投稿していたが、彼を残留させたクラブの仕事が報われた瞬間でもあった。

 ドレッシングルームで"クク"と呼ばれる19歳は、2012年にギジェルモ・アモールとアルベルト・プッチがエスパニョールから引き抜いた選手だ。バルサに入団したあとは、カルレス・アレニャと共に各年代のスペイン代表に選出されている。

 アレニャはこの友人を"ベテラン"と形容するが、同年代の選手の中でもそのプレーは落ち着き払っている。昨シーズンはフベニールA世代ながら、フィリアル(バルセロナB)の試合に出場していた。昨年11月、左サイドバックのモイセスが負傷離脱すると、ジェラール・ロペス監督は、オスピタレット戦でククレヤにチャンスを与えている。

 ククレヤは全力でサイドを駆け回った。それからも出場を重ねたが、上のカテゴリや2部昇格へのプレッシャーに負けることはなく、並外れたパフォーマンスを発揮し続けた。それはチームが主戦場をセグンダ・ディビシオンに移した今も変わっていない。19歳という若さで、すでにバルセロナBに欠かせない選手になっている。

 バルサBには、ククと同じようなキャリアを持っている選手がいる。セルジ・パレンシアだ。ククレヤとは逆の右サイドバックで、チームのキャプテンを務める21歳である。足首を負傷していなければ、ムルシア戦でチャンスを与えられていたはずだ。ククとパレンシアは、かつてバルサの両サイドバックを担ったチャピ(アルベルト・フェレール)とセルジ・バルフアンの関係に似ている。彼らがお互いに切磋琢磨していたように、バルサBの2人も同時にトップチームで活躍する日が来るかもしれない。

ラ・マシアを包んだ喜び

 カンテラーノたちがトップチームデビューを果たすと、ラ・マシアはいつも喜びに包まれる。今回ククレヤがデビューしたときも同じだった。育成年代で彼を担当した各監督が、それぞれ祝福の言葉を送っている。フベニールAの新監督ガルシア・ピミエンタは「君はここで6年間努力を続けてデビューを果たした。おめでとう」と述べている。

 フランク・アルティガは、ククレヤをカンテラーノのお手本だと語っている。「これまで成し遂げたこと、これから成し遂げること、そのすべては君の努力の賜物だ。すべてのカンテラーノの模範だと思う」

MundoDeportivo編集部

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