21日、バルセロナにある屋内競技場"パラウ・ブラウグラナ"で開催されたソシオ総会において、バルサの強化部長を務めるロベルト・フェルナンデスが登壇。強化部門の失敗との声も挙がる2017-18シーズンの補強策に向けられた批判に反論し、パウリーニョ獲得の功績を主張した。
まずロベルトは、"世界最高のクラブ"のレベルを高めることは誰にとっても簡単ではないことを強調している。「決して場当たり的なものではなく、多くの人間の熟考の末に動いている仕事である。その困難さを理解した上で、我々は請け負っている」
また昨シーズンまでバルサを率いていたルイス・エンリケについて、2017年3月に行われたスポルティング・デ・ヒホン戦後の記者会見よりも前に、退任の意志があることを確認していたことを明かした。「最大13のタイトルのうち、9個も獲得している監督の交代は非常に難しいことだった」
ロベルトは、バルベルデを新監督に選んだことが間違っていなかったことも強調している。「その代役については、我々は明確なビジョンと人物像を持っていた。結果的に新監督の決定は正解だったと言えるだろう。共通のアイデンティティを持ち、ドレッシングルームもコントロールすることができる。さらにこれまで率いたチームで、プレッシャーの中仕事を遂行することにも慣れている人物だ」
夏の間、強化部に対して常に向けられていた批判に対しては、次のように反論した。「真実ではないニュースや情報が多く存在していた。それらに対して我々が全てを否定していくことは不可能だ。様々な出来事が起こっていたが、我々はそれをコントロールし、落ち着きを取り戻す術を知っていた。監督交代はとても難しい問題だった」
「仲間への批判を耳にするのは決して気持ちが良いものじゃない。我々はより良いチームを作るために全力を尽くしていた。パウリーニョに関してはとても満足しているし、皆さんもそうだろうことはわかっている」ロベルトは、批判のなか成功させたパウリーニョ獲得に自信を見せた。
今シーズンのバルサは、新加入選手5人、放出3人、ローン移籍4人、そして1人の出戻り獲得と、計13選手の動きが行っている。
エルネスト・バルベルデ監督
「勝利に慣れた偉大な選手たちが集まったチームを整える術を知っている人物だ。巨大なチームを率い、世界中に自身のスタイルと価値観を示しながら10年以上も勝ち続けている。何度も話し合いを重ね、その必要性を見極めてきた。間違いはない」
ジェラール・デウロフェウ
「こまだ若い選手だ。彼はこのホームで育っている。エヴァートンやミランにいるときもそのプレーを観に行っていたよ。彼との間にはとても良い条件が存在していた。良いパフォーマンスを見せてくれることを願っている」
ネルソン・セメド
「アウヴェスがクラブを去ったことで、その穴埋めをする必要があった。若くてスピードがあり、強靭さを兼ね備えた選手を探していたんだ。条件にマッチする選手はたくさんいたよ。すでにセルジ・ロベルトのような選手もクラブに在籍していたけれどね」
パウリーニョ
「誰もが彼に対する評価を変えたと思う。我々はいくつかの条件をクリアする選手を探していた。そのうちのひとつは、3つの異なるポジションでプレーできるということだ。ひとつのポジションでしかできない選手には、バルサの先発は難しいだろう。フィジカルも強く、視野も広いし経験もある。様々な意見があったけれどね。彼がもっと若かったらなと思う」
ウスマン・デンベレ
「若い選手だ。いろいろなことを教えていかなければならない。意欲もあり、チームにも貢献してくれると思う。ヘタフェ戦で負傷してしまったが、さらに強くなって復帰することだろう」
ローン移籍の選手
「セルジ・サンペル、ドウグラス、ムニル、マルロン・サントスについては、その成長のためにも試合に出場できるようなクラブにローン移籍させようと考えていた。サンペルのグラナダCFへのレンタル移籍は良いものではなかったかもしれない。UDラス・パルマスでは多くの試合に出場できることを願っている。そうなれば、来季はトップチームのメンバーに登録できるだろう」
「ドウグラスはとにかく試合に出るべきであったし、彼のここでの立場は曖昧だった。彼の代理人と何度も話し合い、最終的にレンタル移籍先を見つけたよ。彼の成長によって、チームでの状況も変わってくることだろう。ムニルはバレンシアCFでは活躍したね。デポルティーボ・アラベスでの活躍にも期待したい」
「マルロンは彼らと状況が異なる。OGCニースに2シーズンのレンタル移籍という形だからだ。ヨーロッパを舞台に戦えるような立派なクラブだ。すでに、何試合か出番が回ってきている。
トーマス・フェルメーレン
「素晴らしい選手だが、残念ながら幾度もけがに苦しめられている。この点では何かが足りなかったのだろう。彼と話し合い、機会を与えることを伝えたよ。センターバックが3人だけになってしまうというのは危険で、そうなることを避けたかった。我々はこのポジション補強も検討している」
バルサB
「将来的にトップチームに召集できるような選手たちだ」

ロベルト・フェルナンデス
バルサ強化部への批判にロベルト・フェルナンデスが反論
21日、バルセロナにある屋内競技場"パラウ・ブラウグラナ"で開催されたソシオ総会において、バルサの強化部長を務めるロベルト・フェルナンデスが登壇。強化部門の失敗との声も挙がる2017-18シーズンの補強策に向けられた批判に反論し、パウリーニョ獲得の功績を主張した。