当時は、登場人物たちが欧州のどのクラブへ移籍するかといったことも話題になっていた。そんな日本のアニメが、今再び注目を集めている。2002年にスペインで放送されたあるシーンが、ツイッターで花火のごとく拡散されているのだ。
当時放送されたシリーズは、主人公のオリベル(翼)がバルサへ移籍してヨーロッパでの挑戦を開始したころ。実際には"FCバルセロナ"ではなく、"FCカタルーニャ"というクラブなのだが、今回ツイッターを賑わせているのは、ブラウグラナを身に纏った二人のサポーターが交わす会話である。
2人のバルサファンがオリベル(翼)について話すシーン。「オリベル(翼)のことを知っているのは僕だけじゃない。パイス・カタラン(カタルーニャ国の意味)の誰もが彼のことを知っているんだよ」カタルーニャが独立していることを匂わせていた。
もうひとつ話題になっている場面がある。それは、アニメの中で登場するバルサのスタジアム、つまりカンプ・ノウに掲げられている国旗が、フランコ政権時代のものだということだ。鷲がデザインされたこの旗は、カタルーニャを抑圧した政権の象徴であり、先ほどのシーンとの矛盾を非難する意見や、屈辱的だという声が多数挙がっている。
この反響の大きさだけでも、"キャプテン翼"の偉大さが改めて確認できたと言えるだろう。