5月25日、双方の合意によりミドルズブラとの契約を解消したバルデスには、レアル・ベティス、ラス・パルマス、デポルティーボ・ラ・コルーニャ、スポルティングCPなど複数のクラブが興味をもっていた。しかし、本人はグラブを壁に吊るす決意を固めており、それからしばらくした8月17日に現役引退を表明している。

 しかし、バルデスの謎めいた言葉から、ここにきて復帰があるのではないかという噂が出てきた。「人生は素晴らしい瞬間で溢れている。より強くなって戻るためには、一度その場所から離れることも必要だ。すべての人々に抱擁を」という内容である。

 現在バルデスは、妻のヨランダ・カルドナさん、ディランくん、カイくん、ベラちゃんの3人の子供とバルセロナ郊外にある海沿いの街ガバで生活している。先ほどの投稿には、ウインドサーフィンを楽しむ動画が添付されていた。
 
 この元スペイン代表が「より強くなって戻る」と記述した真相は謎のままだ。選手として再びゴールの前に立つつもりなのか、それともフットボール関係の仕事を始めるのか。フットボール関係の仕事の場合、それはバルサでの仕事なのか、スペインフットボール連盟での仕事なのか。

 バルデスは2014年3月に負った右ひざ前十字靭帯断裂という大けがにより、アスルグラナとスペイン代表でのキャリアに終わりを告げた。2015年1月にフリートランスファーでマンチェスター・ユナイテッドに入団したが、かつての恩師ルイ・ファン・ハールからU-21行きを命じられるという屈辱を味わっている。

 ミドルズブラを退団して引退したあとは、友人とともにテレビ番組製作会社『Cray4fun』を設立し、経営者としてのキャリアを歩んでいた。そんなバルデスが、再びユニフォームに袖を通す日はくるのだろうか。



 他のスポーツ選手と同じように、バルデスもまたインスタグラムでよくメッセージを発信している。例えばミドルズブラを去るときには、アイトール・カランカ監督への感謝のコメントを投稿していた。「フットボールが私に"背を向けるな"と言ったとき、カランカ監督はこのスポーツを改めて楽しむチャンスをくれた唯一の人物だ。彼に対する感謝の気持ちを忘れた日はない。そしてそれはこれから一生続くだろう」



 さらに、先日バルサと生涯契約を結んだ"弟分"のアンドレス・イニエスタに対しては、現役時代の写真を添えてお祝いのメッセージを送っている。「弟よ、契約更新おめでとう。今日一番のニュースだ。君はそれに値する選手だよ!抱擁を!!」

Felicidades hermano, tu renovación es la mejor noticia que podía tener hoy, te lo mereces! Un abrazo!!

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MundoDeportivo編集部

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