「これまで自分の成長や進化を見続けてくれたこの"ホーム"で、これからもプレーを続けることができる。そして、このクラブで大切な夢を見続けることができるんだ。今日は私にとってまた特別な日になった。このチーム、この組織でキャプテンを務めるのは、限られた人間にしか許されない特権だと思っている。この契約を結ぶにあたって、私を信頼してくれたクラブ、委員会に対して感謝している」イニエスタは契約発表後、最初のコメントでそのように語っている。

 しかし、たとえクラブから望まれようとも、自分がチームに貢献できないと感じたときには、この契約に固執することはないという。「このクラブとの関係性や愛情は変わることは絶対にない。心と体が許すまでここでプレーを続けたいと思っているし、それが長い時間になることを願っているよ」

「私の願いはこのクラブで出来るだけ長くプレーを続けることだ。しかし、ただ在籍するのではなく、クラブに何かを与え、重要な存在であり続けたいと思っている。来年5月や6月の時点でどのような考えを持っているか想像することは難しいけど、今の状態が続けられていることを願うね」

 カンプ・ノウのリカルド・マチェンス・プレスルーム会見に臨んだイニエスタは、父の手を握りバルサにやって来た12歳のころを思い出した。「この感情を言葉で表すことはできないよ。12歳で入団して、33歳になってもまだあなたたちの前にいる。ここまでのいろいろな出来事を振り返ると、体に震えを感じるくらいだ。クラブが今回のような特別な契約を結んでくれたことは、私に大きな自信を与えてくれた。クラブが私をひとりの人間として、その誠実さを評価してくれた証だと思う」

「特別な一日だ。12歳でここに来てから父とは多くの会話を交わしてきたけど、今日、その父とここに一緒に居ることがまだ信じられない。私はどんなことよりもクラブを優先することを守ってきたし、それはこれからも続くだろう。とにかく、今回の契約は信じられないことであり、本当に自分が誇らしいよ」

将来のフットボールとの関係性ついて

 引退後もバルサとの関係は継続されるのか、イニエスタは明言しなかった。「正直に言うと、引退後のことはまだ考えていない。今はフットボールだけに集中しているんだ。可能な限り現役を続けるため自分ケアしていくけど、残り時間が少なくなっていることは確かだね。どのような形にせよ、フットボールに関わっていくことは間違いないよ。ただ、今の時点で長期間の計画を立てるのはリスクがある。全てのことがたった一瞬で変わる可能性もあるから・・・」

 トップレベルでの競争を何年も続けているイニエスタだが、引退する年齢は決めていない。「それは決めていないんだ。毎日を繰り返す中で、自分をどのように感じるかという問題だと思う。自分を一番理解しているのは自分だ。私はフットボールがどう変化していくかも理解している。たった数ヶ月前には、まるで引退の時期を迎えたように感じていたが、当時から年齢をひとつ足した今は、まるで第二の青春を送っているようだ。人間は自分の可能性を認識しているものだけど、今の私は、このクラブのためにまだ重要な選手でいたいと考えている。それが一番大切なことだね」


MundoDeportivo編集部

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