執筆者
Gabriel Sans

 第一のニュースは解任が噂されていたロベルトの続投だ。クラブとの契約が切れる2018年の6月30日以降の去就は分からないが、少なくともそれまでは継続することが現時点では決まっている。今夏の選手補強については2つの評価報告書が作成されたが、いずれもロベルトの失策を追求するものではなかった。フィリペ・コウチーニョらを獲得できなかった最大の要因は、市場のインフレにあると結論づけたからだ。

 今回の組織改変には、ロベルトとセグラの役割を明確にすることで、周囲の誤解を生むことを避ける意図があった。ロベルトは第一候補の選手を獲れなかったものの、代案となるプランBをしっかり持っていた。それはネルソン・セメドやパウリーニョの活躍により、後に証明されている。またロベルトはスポークスマンとしての役割も継続することになる。彼はテレビカメラの前で的確に発言する男だ。余計な論争に加わることなく、手堅い返答を返すことができる。その点、何度か批判の的となる発言を口にしたセグラが今後メディアに対応することはないだろう。

 クラブはロベルトとセグラのコンビに、チーム強化を一任できるだけの信頼を置いている。だがあえて2人の役割を限定し、常にバルベルデとダイレクトに連絡を取り合う三頭体制を敷いたのは、最終的に選手獲得の是非を判断するのは監督であるべきだと考えたからだ。

 この新体制下では、選手との契約更新に際して然るべき手順を踏ませるべく、以前より選手の代理人たちと密に連絡を取り合うことが期待されている。

 クラブは選手の獲得交渉に関わる役員の数も限定していく意向だ。今夏のように、ロベルトに加えてアルベール・ソレール、ラウール・サンジェイ、オスカル・グラウ、ジョルディ・メストレ、ハビエル・ボルダス、そしてジョセップ・マリア・バルトメウ会長といった多数の役員が関与することは、今後はないだろう。その点、スポーツ部門の最高責任者を兼ねる副会長も、強化部の実務からは離れることになる。

 セグラにはラ・マシア全体を俯瞰(ふかん)する役割も期待されている。プロチームとカンテラの間を隔てる仕切りはない方がいい。それがクラブの総意だ。将来有望な若手選手がバルサで成功する自身の姿を思い描けるよう、そしてジョルデイ・エムボウラやエリック・ガルシアのように早い段階で他クラブの誘惑に負ける選手が出ないよう、クラブはカンテラからトップチームまで全体を俯瞰できる存在が必要だと考えているのだ。

MundoDeportivo編集部

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